クリニックブログ

2018.09.05更新

こんにちは。杉澤デンタルクリニック行徳の渡邊です。
今回は【みにくいアヒルの子の時期】についてお話したいと思います。


みにくいアヒルの子の時期(ugly duckling stage)とは?

6歳頃から上の前歯が乳歯から永久歯に生え変わりはじめます。
生え変わる時に少し外開きのハの字のように生えてきて前歯の真ん中に隙間ができます。
この時期を【みにくいアヒルの子時期】といいます。
しかし、これは一時的で犬歯(10歳前後に萌出)まで生えそろうと前歯の隙間は自然になくなります。


みにくいアヒルの子といわれる理由とは?

アンデルセンの童話が由来です。
アヒルの家族がいて、一羽だけが他の兄弟たちと容姿が違いみにくいといじめられてしまいます。しかし、成長するとその一羽は白鳥だったというお話です。
生え変わりはじめの隙間が空いた前歯は見た目が悪いが、成長とともに隙間がなくなり綺麗な見た目になるといったことからこの名前がついたと言われています。


治療が必要な場合も!?

一般的には犬歯まで生えそろえば自然と隙間はなくなるのですが、まれに自然に閉じないケースもあります。
原因としては、上唇小帯と呼ばれるスジが歯と歯の間に入り込んでしまっている場合や過剰歯といって余分な歯が埋まっている場合、生まれつき前歯の隣の歯が欠如している場合、顎の大きさと歯の大きさの不一致などといったことがあげられます。
このような場合、そのままにしていても改善はされないので治療が必要です。
治療法としては、上唇小帯の切除・過剰歯の抜歯・矯正治療などが考えられます。


まとめ

永久歯が生えてきたのに前歯に隙間があると不安になると思います。でも、異常なことではないので安心してください。
時間はかかりますが、お子様の成長とともに前歯の両隣の歯が生えると隙間が少なくなり、犬歯まで生えそろえば隙間がなくなり安定します。
しかし、犬歯が生え終わる10才過ぎても隙間に変化がなかったり生え変わりに遅さを感じた場合は一度、歯科医院に相談してみてください。