クリニックブログ

2018.03.30更新

こんにちは!杉澤デンタルクリニック行徳の菊地です。


今日は「洗口剤」についてお話していきたいと思います。


洗口剤は「マウスウォッシュ」や「デンタルリンス」とも呼ばれています。これと似ているのが「液体歯磨き」です。使い方はほぼ同じですが用途が違います。

洗口液は主に口腔内を殺菌するためや口臭を抑えるために用いられています。忙しい方などは歯磨きの時間を短縮するために洗口剤を口に含んだだけでお口のケアを済ませてしまうこともあるかもしれませんが、洗口剤を用いていても歯ブラシを使った歯磨きが全く不要となるわけではなく歯ブラシを使って歯磨きをしないと沈着した歯垢は除去することができません。口臭や歯周病を予防することが期待されますが歯垢を落とす為にはきちんと歯磨きしないといけません。あくまで一時的な予防が役割として考えられています。


液体歯磨きは歯磨き粉がそのまま液体になっているものです。歯磨き粉との大きな違いは清掃剤(研磨剤)が含まれていないことです。研磨剤が入っていないため歯面が傷つくことはないですが着色(ステイン)が落ちにくいです。


洗口液の上手な使い方
歯磨きを行ったあと、就寝前
歯の健康を守るために唾液の働きが欠かせませんが、就寝中はどうしてもその分泌が減ってしまうため虫歯や歯周病のリスクが上がってしまいます。だからこそ寝る前の歯磨きはとても大事なのです。これにプラスアルファとして洗口液を使うことはいいことです。要は歯磨きの仕上げとして使います。


洗口液の予防効果
うがいをするだけでは基本的には歯垢を落としたり、歯周病を改善することができない洗口液ですが口臭、歯周病の予防にはタイミングと使い方次第で効果が期待できることがあるようです。もちろん歯磨きなしでの虫歯、歯周病予防も不可能なので歯磨きを行うことが前提になります。


洗口液のメリット
・口腔内を手軽に清潔にできる
歯ブラシがない時でもお口の中を手軽に清潔にすることができるのが一番のメリットです。もちろん歯磨きの代わりにはなりませんが口臭が気になるとき、お口の中を一時的にきれいにしたいといった時に便利です。


・歯磨き後に使用すると細菌を除去できる
 洗口液は歯磨き後の仕上げや、起床後・就寝前に使うのがオススメされています。殺菌成分などが含まれているため、お口の中をゆすぐだけで手軽に口の中全体の細菌を除去することができます。


洗口液のデメリット
・歯磨きの代わりにはならない
洗口液は手軽ではありますが歯磨きの代わりにはなりません。歯ブラシで歯を磨く目的は主にプラーク(歯垢)を除去することにあります。歯垢は細菌の塊であるためザラザラしていて歯ブラシでなければ取ることができません。口をゆすいだだけではいくら殺菌成分が入っていても歯にへばりついた歯垢までは取ることができません。


・アルコール入りはお口の中に悪影響を及ぼす場合もある
洗口液の中にはアルコール入りのものがあり、場合によっては口の中での刺激となったり乾燥しやすくなったりすることがあります。


洗口液の使い方
① 歯磨き後や口の中が気になるときなどに適量口に含む。
② 20~30秒ほどブクブクうがいをする
③ 吐き出す(基本的に水ですすぐ必要はない)


液体歯磨きの使い方
① 歯磨き前に適量を口に含む
② 20~30秒ほどブクブクうがいをする
③ 吐き出して歯ブラシでブラッシングする
④ 歯磨きが終わったら水で口をすすぐ

まとめ
洗口液は歯周病や虫歯の予防効果はありますが「治す」というわけではありません。液体歯磨きもステインが付きやすい方はあまりオススメできません。洗口液はオーラルケアの手助けをしてくれるものです。歯磨きをしっかりすることが前提になってきます。きれいなお口を保つために日々の歯磨きを頑張りましょう!

杉澤デンタルクリニック行徳
千葉県市川市行徳駅前2-17-2 T.NKビル2F
047-317-4908

2018.03.23更新

こんにちは。杉澤デンタルクリニック行徳の渡邊です。

今回は仮歯についてお話したいと思います。

治療中の歯に被せている仮歯が取れてしまったという経験がある方も多いと思います。
その場合、そう対処すればいいのか、そもそも仮歯はなぜ必要なのか説明したいと思います。


仮歯(かりば)とは?


歯を大きく削った場合に、最終的な被せ物が入るまで代わりに使うプラスチックでできた歯のことです。

ほとんどの歯科医院では「即時重合型アクリル系レジン」という樹脂を使って仮歯を作っています。


なぜ仮歯が必要なのか?

歯が動くのを防ぐため
仮歯がないとスペースができてしまい、前後の歯や噛み合わせる歯が動いてしまいます。また、歯の周りの歯茎が覆いかぶさってきたりもします。そうなると、最終的に入れる予定だった被せ物が入らなくなってしまいます。
仮歯を入れておくことで歯の移動を防ぎ、歯並びや噛み合わせの調和を保つことができ最終的な被せ物がぴったり合うように入れることができます。

虫歯を防ぐため
口腔内には細菌が多く存在します。仮歯がないと治療中の歯に唾液と一緒に細菌がつき、新たに虫歯になってしまいます。仮歯を入れることで新たな虫歯を防ぐことができます。

歯がしみるのを防ぐため
神経がある歯を大きく削ると、象牙質が露出し神経に直接刺激が伝わってしまいます。仮歯はそういった刺激から保護し、しみなどの症状を防いでくれます。

歯茎の変化を防ぐため
歯を大きく削ったことでスペースができ、歯にどかされていた歯茎がそのスペースに広がり盛り上がってきます。そうなってしまうと、被せ物を入れる時にうまく入らなかったりします。また、仮歯を入れずにそのままにしておくと削ってできたスペースに食べカスなどの汚れが溜まり炎症を引き起こしたりします。

審美性の問題
特に前歯の治療中に仮歯がないと見た目が悪くなってしまいます。仮歯があれば見た目も気にせず、いつも通りお話することができます。


仮歯の注意点

・固い食べ物は避ける
仮歯はプラスチックで出来ているので、最終的な被せ物のセラミックや金属とは違い強度がありません。固いものをガリっと噛んでしまうと割れたり欠けたりしてしまいます。

・粘着性のものは避ける
仮歯は取り外しができるように弱いセメントで付けています。その為、お餅やガム・キャラメルといった粘着性の強いものを噛んでしまうとくっついて取れてしまいます。

・仮歯のまま放置しない
仮歯は長期間使うようには作られていないので、仮歯のまま放置してしまうと擦り減ったり隙間ができたりと劣化してきてしまいます。そうすると、噛み合わせが変わってきたり、隙間から菌が入り込み虫歯になってしまいます。

・デンタルフロスの使い方
仮歯でも歯ブラシ以外に歯と歯の間をフロスや歯間ブラシで磨くのは大切なことです。しかし、いつものようにフロスを強く上に引き抜いてしまうと仮歯が取れてしまうことがあるので、フロスを通したら横に引き抜くように使って下さい。

もし仮歯が取れてしまったら…


・ポロっと取れてしまった場合
かかりつけの歯科医院に連絡をし、仮歯をなくさないように袋に入れ持ってきてください。壊れてなければそのまま付けることができます。仮歯をなくしてしまうと再度作り直す必要があります。

・割れてしまった場合
欠けたり割れてしまっても捨てずに歯科医院に持ってきてください。修復しやすい材料なので割れてしまった仮歯でも直すことができます。しかし、割れ方が大きかったり粉々になってしまった場合は再度作り直す必要があります。

・間違って飲み込んでしまった場合
食事中に取れて気付かずそのまま飲み込んでしまうこともあります。その場合、ほとんどは便と一緒に出てくるので特に心配はありませんが、心配な方は内科を受診するようにしてください。

まとめ
仮歯が入ったことで見た目も良くなり、そこで治療を中断してしまう方も少なくありません。しかし、仮歯はあくまで応急的なものです。最終的な被せ物をするまでが治療です。
忙しく時間を作れない方もいると思いますが、少しずつでいいので歯科に通い治していきましょう。そして、今治療中で仮歯が入っている方も普段の生活で不便があると思いますが、最終的な被せ物が入るまでは注意をして扱ってあげて下さい。

杉澤デンタルクリニック行徳
千葉県市川市行徳駅前2-17-2 T.NKビル2F
047-317-4908

 

2018.03.16更新

こんにちは。市川市行徳にある杉澤デンタルクリニック行徳の松井です。

日本人の約8割がかかっていると言われている歯周病は感染するのでしょうか?


人は生まれた時には口の中には歯周病菌は存在しません。


ではなぜ、もともと歯周病菌は口の中に存在してないのに、歯周病菌が原因で歯周病にかかっている人が8割もいるのでしょうか?

それは歯周病菌が人から人へと感染するからです。


今回は『歯周病は感染する?』について書いていきます。

 

歯周病の感染経路

感染経路は唾液です。唾液を介して人から人へと感染していきますので、箸やスプーンなどの共用、キスなどのスキンシップで感染する可能性があります。
また、大人の口の中で噛み砕いてから子供に与える食べ物の口移しでも感染する可能性がありますので、小さいお子さんがいらっしゃる家庭では両親だけでなく兄弟や祖父母まで家族みんなで注意しましょう。

箸やスプーンの共用、キスなどのスキンシップ、食べ物の口移し

これらに共通するのは、家族や恋人など親しい関係ということです。

このため歯周病は家族間、パートナー間でうつるケースが多いです。

感染を予防するために、家族全員、パートナー同士、歯周病を予防しましょう。

 

歯周病の感染予防

≪歯周病かどうかチェックする≫

まずはご自身が歯周病かどうか歯科を受診し確認しましょう。

歯周病の場合は歯周病の菌が口の中に大量に繁殖した状態です。親しい人に唾液を介して感染させてしまう恐れがあります。
歯周病の治療をし、口の中の歯周病菌の数を減らしておきましょう。


≪毎日丁寧な歯磨きをする。≫

歯周病菌は歯垢のなかに潜んでいますので、歯垢をしっかり落とすことで、予防になります。歯の根元や歯と歯の間は歯ブラシがあたりにくく歯垢が残りやすいです。歯の根元まで丁寧に磨き、歯と歯の間は歯間ブラシやフロスも併用しましょう。
  
歯垢はおおよそ「8時間」で作られ歯に付着していきます。
毎日の歯磨きを丁寧に行うことで口の中の歯周病菌の少ない状態を維持しましょう。


≪定期検診をうける≫

歯周病はほとんど症状なく静かに進む病気です。
知らない間に歯周病にかかり気付いた時には重症化し、歯を失ってしまうこともあります。
定期検診を受け歯周病のチェックを受けるのと同時に専門的なクリーニングで普段自分ではとることのできない歯周病菌をとってもらいましょう。
また、歯周治療をした後は、油断すると再び歯周病が進行しやすいです。
定期的にメンテナンスすることで、歯周病の菌が少なく、歯周病が進行しにくい状態を維持しましょう。


≪免疫力をたかめる生活習慣≫

疲労やストレスを解消し、栄養バランスのとれた食事で免疫力を高めましょう。
免疫力が高まれば、歯周病菌に感染しにくくなります。

 

まとめ

歯周病菌は、唾液を介して人から人へと感染します。
箸やスプーンの共用、食べ物の口移しは避けましょう。

ただ、細菌感染に怯えスキンシップを控えるではなく、
感染しにくい環境をつくる。または感染したとしても歯周病が進行しにくい環境をつくることも大切です。
歯周病かどうか知りたい方、歯垢が落ちる歯磨きの仕方を知りたい方、定期検診、いい口腔環境を維持するための定期的なメンテナンスを受けたい方
お気軽に杉澤デンタルクリニック行徳にお問合せ下さい。お待ちしています!


杉澤デンタルクリニック行徳
千葉県市川市行徳駅前2-17-2 T.NKビル2F
047-317-4908

2018.03.09更新

こんにちは(^^)!杉澤デンタルクリニック行徳の石丸です。

花粉が本格的に飛び交う季節となってきました。体調のほうはいかがでしょうか??

花粉を最初に吸収してしまうのも、お口の中です。

お口の健康状態がよくなければ身体にも影響してしまいます(´・ω・`)…


そんな今回は、「フッ素塗布について」お話したいと思います。


そもそもフッ素とは…?

原子番号9の元素のことで、元素記号に用いられている“F”とは、ラテン語のFluorumのことを言います。フッ素の元素は非常に強い酸化作用があるため、人が過剰に摂取すると猛毒にさらされます。
当然歯科医院で使われているフッ素が猛毒なわけありません!!安心してください。歯科医院で使われているフッ素は、フッ化物。すなわち化合物(他の元素と混ざり合ったもの)です。


フッ素を塗るとどのような効果があるの…?

✔酸の生成を抑える働きがある
✔唾液中に含まれるミネラルの沈着を促進し、再石灰化を助ける働きがある
✔歯の性質を強化し、酸から歯を溶けにくくさせようとする働きがある

〇乳幼児・子どもへの効果
生えたての乳歯・永久歯はともに歯の質が弱いため、虫歯になりやすいです。
乳歯は永久歯よりも虫歯の進行が早いためフッ素塗布を行うことで、虫歯予防の効果が大きく期待することができます。


〇成人を過ぎた人への効果
乳歯に比べて虫歯の進行は遅いですが、虫歯になりやすい・なりにくいは虫歯の進行の話ではなくなってくるので、歯の質を強化させるために大人の方でもフッ素を塗られた方が歯を失うリスクの予防効果につながってきます。
また、歯周病などが原因で歯茎や顎の骨が吸収(痩せて)しまい、本来なら歯茎で覆われているはずの象牙質が露出してくることもあります。
象牙質はエナメル質の下にあり、エナメル質よりも弱くて虫歯になりやすいため、そこにフッ素を塗ることで虫歯になるリスクを下げる予防の働きをすることもあります。



フッ素塗布の方法

1)歯面塗布法
綿球にジェルをつけて歯面に塗布する方法のこと。

2)トレー法
専用のトレーにフッ素ジェルをいれて口の中にトレーをはめて歯にフッ素を浸透させる方法のこと。

3)イオン導入法


(※)当院で行っているのは上記1の歯面塗布法になります。


フッ素塗布の回数

フッ素塗布の回数は、お口の中(口腔内の)状態・年齢によって異なってきますが、1年に2~4回(目安にするなら3ヶ月に1回。または、半年に1回。)の塗布を定期的に行うことで、20~40%程度の予防効果があるとされています^^


フッ素濃度

〇配合の歯磨き粉のフッ素濃度は…?
歯磨き粉に含まれているフッ素は家庭で使えるものなので、医療機関で使用するものとは違い、フッ素濃度は500~1,450ppmと低いです。
ですが、毎日使用すれば歯の再石灰化を促す(脱灰から守る)効果があります。

〇医療機関で使用するフッ素濃度は売られている歯磨き粉と違う…?
医療機関で使用するフッ素は、市販で売られている歯磨き粉のフッ素濃度に比べて、フッ素濃度は9,000~123,000ppmと非常に高いです。
医療機関でフッ素を塗ることによって歯の性質はかなり強化されるものとしています。


フッ素の摂取量
フッ素は体重1kgにつき0.05mgなら適正摂取量として認められています。
また、許容摂取量は0.7mgとされています。

(例)2歳 1日摂取目安量0.7mg、上限1.3mg、急性中毒量26mg

※市販のフッ化物配合摂取量を大幅に超えてしまうと中毒性になり、歯が斑状になったりするので、容量・用法はきちんと守って使用するようにしてください。


当院で販売しているフッ素配合オススメ商品

✔チェックアップ ジェル    
バナナ味 6歳未満のお子さま向け フッ素濃度500ppm フッ化ナトリウム(NaF)
ピーチ・グレープ味 6歳以上15歳くらいまで フッ素濃度950ppm (NaF)

✔GC こども用はみがき    
ストロベリー・アップル・オレンジ味      フッ素濃度900ppm (NaF)

✔チェックアップ スタンダード 
ミント味 大人向け              フッ素濃度1,450ppm (NaF)

✔コンクール ジェルコートF  
爽やかなミント味 大人向け          フッ素濃度950ppm (NaF)


まとめ

定期的にクリーニングをするのに加えてフッ素塗布をすることで虫歯の予防と歯を強化することをオススメします。
医療機関のみでのフッ素塗布だけではなく、自宅で使用できるフッ化物配合の歯磨き粉を使用していないのなら、フッ化物配合の歯磨き粉での歯磨きに変えてみるのもいいかもしれません。

杉澤デンタルクリニック行徳では、虫歯予防をはじめ歯周病予防にも力をいれております。患者さまにあった治療をご提案していますので、お気軽にご相談ください。

お電話のお問合せもスタッフ一同お待ちしております。


杉澤デンタルクリニック行徳
千葉県市川市行徳駅前2-17-2 T.NKビル2F
047-317-4908

2018.03.02更新

こんにちは。市川市行徳にあります杉澤デンタルクリニック行徳の杉澤です。

ふと前歯がぐらつく?

指や舌で前歯を触ると動く気がする!?

と感じられたことがある方もいらっしゃると思います。今回は歯の動揺について書いていこうと思います。


歯の動揺の原因

〇歯周病
歯周病は歯周病原細菌による感染によって、歯の周りの組織の破壊が生じる病気です。その中でも主に歯を支えているのが歯槽骨という歯の周りのあごの骨です。その歯槽骨が吸収されることにより、歯は支えがなくなることによって動揺していきます。

特に前歯は骨に埋まっている歯根の本数や長さが短いため、奥歯に比べ少ない量の骨吸収で早期に動揺し始めることが多いです。


〇歯ぎしりや食いしばり
歯周病がなくても歯がぐらつく原因で多いのが歯ぎしりや食いしばりで、歯への過重負担が大きくなり、動揺することがあります。また、歯ぎしりや食いしばりは歯周病による歯槽骨の吸収を早めてしまう歯周病増悪因子でもあります。

無意識にしてしまうことがあるため、歯ぎしりや食いしばりが原因なのかご自身ではわからないことが多いです。歯周病がないか、歯の表面の摩耗がないか、かみ合わせのチェックにより見極める必要があります。


〇差し歯の不適合
差し歯の適合が悪く、外れそうなときにぐらつくことがあります。差し歯だけでなく、中の土台ごと外れそうなことが多いです。歯ごと動揺しているのか、または差し歯だけが動揺しているのかを検査する必要があります。

歯の動揺の程度
Millerの分類

動揺度0度
生理的動揺であり正常な動揺です。正常でも0.2mm以内の動揺があります。


動揺度1度
初期の動揺であり、0.2mmを超えて1.0mm以内の動揺です。


動揺度2度
中等度の動揺です。1.0mmを超え2.0mm以内の動揺を示す状態です。


動揺度3度
重度の動揺です。2.0mmを超える動揺を認め、また、歯が前後や左右ではなく上下方向にぐらつく状態です。


歯の動揺の治療法

〇歯周病が原因による動揺
歯周病の治療により炎症の波及を食い止める必要があります。また、炎症の改善により失われた骨が少しながら戻ってくることもあります。大きく歯槽骨を失ってしまったときには、歯槽骨の吸収形態によっては歯周組織再生療法により歯槽骨の再生が期待できることもありますが、期待できない場合は、周囲の歯と材料にて固定することによって動揺を抑える治療を行います。


〇歯ぎしりやくいしばりが原因の動揺
歯周病による炎症が認められない場合は、歯ぎしりや食いしばりをやめることで自然と歯の動揺が消失することがあります。しかし、無意識にしてしまう場合はやめることができません。その場合はマウスピースを装着するか、かみ合わせに異常がある場合はかみ合わせの調整を行う、周囲の歯と固定するなどして動揺を減少する方法をとります。


〇差し歯が不適合による動揺
差し歯が不適合になることにより、歯と差し歯の間に隙間ができ、その隙間から装着時のセメントが流れ出すことにより差し歯がぐらつき始め取れてしまいます。その場合は、差し歯を作り直す治療を必要とします。

まとめ
歯のグラつきは色々な原因で生じることがあります。その原因を検査にて把握し、その原因を取り除く治療をする必要があります。歯の動揺は重度になればなるほど治りにくくなります。特に気が付きやすい前歯のグラつきなどに気が付いた時は早めのチェックをお勧め致します。

杉澤デンタルクリニックでは歯周病や歯ぎしり食いしばりや被せ物の適合などを検査し、その検査結果をもとに十分相談のうえ治療を行っております。お気軽にご相談ください。


杉澤デンタルクリニック行徳
千葉県市川市行徳駅前2-17-2 T.NKビル2F
047-317-4908