クリニックブログ

2018.08.29更新

こんにちは。市川市行徳にある杉澤デンタルクリニック行徳の松井です。

冷たいものや、甘いものを食べたときにキーンとしみる
また、歯みがきのとき、ブラシが当たると痛いということはありませんか?

もしかしたらそれは、知覚過敏かもしれません。
今回は『知覚過敏の原因と治療法』について書いていきます。


知覚過敏とは・・・
冷たいもの、甘いものを食べた時、風に当たった時、歯ブラシの毛先が歯に触れた時に生じるキーンとした一過性のしみるような痛みです。
痛む時間は短く、しみた直後に治まります。

歯の表面の体の中で一番かたいエナメル質という歯の質がさまざまな原因で削れ歯の中の象牙質が表面に出てきたり、歯周病や加齢により歯ぐきが下がって、根っこ(象牙質)が露出します。
象牙質には無数の穴があり、細い管で神経と繋がっているので、象牙質が表面に出てしまうと、神経に刺激が伝わってしみます。

知覚過敏の原因と対処法

<過度の歯磨き>
硬めの歯ブラシで磨いていたり、ゴシゴシ力強く磨くのを続けてしまうと、エナメル質は削れ薄くなってしまいます。
また、研磨剤の多く入った磨き粉を使い続けるのも、エナメル質を削る原因になり、知覚過敏を引き起こします。

→やわらかいorふつうの硬さの歯ブラシでやさしい力で磨きましょう。
小さく動かすと、ゴシゴシ磨きを防げます。
磨き粉は、知覚過敏用の硝酸カリウムが入った磨き粉がおすすめです。


<歯ぎしり>
寝ている間の歯ぎしりは歯に体重以上の力がかかります。
歯ぎしりは寝ている間無意識に、行ってしまうので、意識的に止めるのは難しく、
歯ぎしりの力がかかり続けてしまうと表面のエナメル質が削れてしまいます。


→マウスピースを使用する。歯ぎしりは、寝ている間無意識に行ってしまうため、マウスピースを使用して歯ぎしりによる歯への負担を軽減させます。

<いしばり>

日中、力仕事の時や、緊張した時などに歯をくいしばるのも、同じく力がかかり、エナメル質が削れ、知覚過敏を引き起こします。

→普段無意識の時、上の歯と下の歯は、くっついているわけでなく、少し隙間があいています。一日の中で食事や、話すことで上下の歯をかみ合わせる時間は、長くても20分程度と言われています。
上下の歯がかみ合い食いしばっていることに気づいたら、意識して上下の歯を離しましょう。


<歯の噛み合わせ>
歯の噛み合わせが悪いと一部にだけ力がかかりすぎてしまい、歯が削れてしまう原因になります。

→歯列矯正をして噛み合わせをよくする方法もあります。

<歯周病>
歯周病が進行すると、歯を支えている骨と歯ぐきが下がってしまいます。歯ぐきが下がってしまうと歯の根っこの象牙質が露出し知覚過敏が起こりやすくなります。

→歯周病はほとんど症状なく進み、歯を支える骨が無くなってしまうと歯を失ってしまいます。歯周病かどうか歯科医院で検査をし、歯周病があれば早めに治療しましょう。歯周病の治療で、厚く歯石が着いている場合や、象牙質に着いた隠れた歯石を取ることでも知覚過敏が起こることもありますが、歯石が着いたままだと歯周病が進行し、しみるどころではなく、歯を失ってしまいます。


<酸性の飲食物>

飲食物の酸を長時間口に含んだり、過度に摂取すると、エナメル質が溶かされ、知覚過敏が生じます。酸性の飲食物は、コーラやサイダーなどの炭酸飲料、ビールやワインなどのアルコール類、柑橘類、梅干し、お酢などがあります。

→酸性の飲食物の摂り過ぎに注意し、ダラダラ食べ飲みもやめましょう。


<加齢>
年齢を重ねることで、歯ぐきが下がり、歯の根っこの象牙質が露出し知覚過敏が起こることがあります。

歯科医院での治療法
<薬塗布>
歯科医院で知覚過敏用の薬を塗ることでしみる症状が改善する場合があります。個人差があって、1回塗って効果ある方もいらっしゃれば、何度か塗って効果出てくる方もいらっしゃいます。


<歯科材料でうめる>
歯の根元が大きく削れて知覚過敏がある場合、白いプラスチックで埋め壁を作り、症状を改善する方法もあります。歯の根元が削れていると、くぼんでいて、細菌の塊のプラークが溜まりやすいため、埋めて磨きやすくすることで、虫歯や歯周病の予防にもなります。


<それでも治らなかったら、、、神経を取る>
知覚過敏の症状が強く、どの治療しても改善されない場合、神経を取る治療もあります。
ただ、神経を取ると、歯に栄養が行かなくなるので、もろくなりやすく、変色しやすくなります。また、神経をとると、虫歯の痛みも気付きにくいため、気付いた時には、虫歯が大きく進行していることがあるため、できるだけ神経は残した方がいいです。
しかし、しみる痛みが強く日常生活に支障がある場合、やむを得ず神経を取り症状を改善させます。

 

まとめ
知覚過敏には、さまざまな原因があり、それに合った、治療や改善法があります。
またしみる症状は知覚過敏だけではなく虫歯の可能性もあります。
しみるという症状があり気になっている方は、一度杉澤デンタルクリニック行徳を受診してみてください。ご相談にのります。

杉澤デンタルクリニック行徳
千葉県市川市行徳駅前2-17-2 T.NKビル2F
047-317-4908

2018.08.09更新

こんにちは\(^o^)/杉澤デンタルクリニック行徳の石丸です。

今年の夏は台風に惑わされる夏となりました…。
ひどく寒暖差もあり、体調壊しやすいような季節ですね(´・ω・`)
体調のほうはいかがでしょうか?


今回は、舌ブラシと舌に関することを書いていきたいと思います。


舌(ぜっ)苔(たい)ってなぁ~に???
舌苔とは、舌の表面につく食べ物の残りカスや口腔微生物など唾液と混ざり合っているもののことを言います。ようするに舌苔は“細菌の塊”です。

舌苔が舌についているからといって大きな問題があるわけではありません。舌苔ができるのは、舌の動きが正常であると言えます。

舌の表面には舌乳頭があります。舌乳頭には唾液や食べ物が溜まりやすい突起状の集まりが多く存在していると言われています。その舌乳頭の突起物に細菌が異常に溜まると口臭や誤嚥(ごえん)性(せい)肺炎(はいえん)の原因になるとされています。また、舌乳頭の中には味(み)蕾(らい)があります。味蕾は味を認識する組織になっているため舌を磨きすぎてしまうと味覚障害になる恐れがあると言われています。


舌苔と口臭
口臭には病的口臭と生理的口臭があります。
舌苔によって口臭をはなつこともありますが、健康な人にも舌苔はついているので、異常なほど舌苔が舌についていなければ口臭の原因にはなりません。
お口の中を清潔にしておくことが一番の予防になると言えると思います。

舌苔と誤嚥性肺炎
舌の汚れ(舌苔)は、白色や黄色、灰色、茶色にみえることもあります。
舌苔が多く(異常なほど)ついていると細菌が多くついていると言えます。剥がれた舌苔を誤嚥したりすると誤嚥性肺炎のリスクが高まるとされています。


誤嚥とは…
嚥下がうまくいかず、唾液や飲食物が食道を通って胃に行くはずが、誤って気道に入り込んでしまい肺に入ってしまうことを言います!
※誤飲は食べてはいけないものを飲み込むことです。

舌苔とドライマウス
お口の中が乾燥してしまうと舌苔がつきやすくなると言われています。
また、舌苔がつきやすいだけではなくお口の中が乾燥していれば除去するのもしにくくなります。
お口の中が乾燥しやすくなるのは年齢とともに水分が少なくなるからと言われていますが、服用しているお薬によっても唾液の分泌が低下することもあります。


舌苔ができる原因
✓免疫力の低下
✓口呼吸
✓唾液の分泌不足
✓過度なストレス
✓喫煙
✓薬の副作用
✓加齢
✓全身的疾患
などさまざまな原因があるとされています。

▲舌苔を程よい付着量で保つためには舌ブラシの使用が必要不可欠となってくるのです!


舌ブラシの使用方法
1.鏡の前で舌をべーっとできるだけ前に突き出すようにだします。
2.鏡をみながら舌ブラシを軽く握って舌の表面を優しく磨いて汚れをとります。
3.あまり力をいれずに優しく撫でるように数回磨きます。
(※強く磨くと舌を傷つけてしまうので軽く優しく磨くようにして下さい。)
4.使用した舌ブラシは、歯ブラシと同じようにキレイに洗い流して風通しのいい場所に乾かして保管するようにしてください。
5.通常は2~3日に一度行うようにしてください。

舌ブラシのNGな使い方(*_*)
✓毛がかたいブラシを使用する
✓歯ブラシで舌を磨く
✓強い力で舌を磨きすぎる
(※)舌を傷つけることになるので使用方法は守って行うようにして下さい。

舌を傷つけてしまうと…
舌が傷つくことで唾液の分泌量が減少し、ドライマウスを引き起こすこともあります。
また、舌の汚れをとりすぎてしまうことで口臭がきつくなってしまう原因にもなります。
舌を傷つけることで味覚に異常がでることもありますので、程よい加減で舌のお掃除をするようにして下さい。


まとめ
日頃の口腔ケアで舌を磨くのには歯ブラシ!と思っている方は多いと思います。舌を歯ブラシで磨いてしまうと舌を傷つけることになりますので、舌専用の舌ブラシと歯ブラシのダブルで使用することをオススメします。
杉澤デンタルクリニック行徳では、舌ブラシの販売はもちろん、その他お口の中のお悩みも対応できる歯医者さんです。すこしでも気になることやお悩みがありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

杉澤デンタルクリニック行徳
千葉県市川市行徳駅前2-17-2 T.NKビル2F
047-317-4908

2018.08.06更新

こんにちは。千葉県市川市行徳にございます杉澤デンタルクリニック行徳の杉澤と申します。歯周病と虫歯は日本人の歯を失う原因の1位と2位であり、多くの割合を占めています。その歯周病と虫歯にも関連性があり、歯周病が進行すると虫歯ができやすくなり、また、虫歯は歯周病の進行のリスクファクターになります。今回は歯周病と虫歯の関連について書いていこうと思います。

歯周病とは・・・
歯周病は歯の周囲に沈着したプラークの中に存在する歯周病原細菌による感染によって、歯周組織に炎症性の破壊が生じる病気です。一般的は歯慢性的に進行するため、症状も少なく発見しづらい病気です。

歯周組織には歯肉と歯槽骨、セメント質、歯根膜の組織が存在します。これらが細菌感染によって生じた炎症により破壊されていきます。その破壊が進行すると、歯の支えは減少し、歯肉は下がり歯が長くなったように見えていきます。


虫歯とは・・・
虫歯は歯の表面に付着したプラークの中の虫歯菌が産生する酸により、歯の表面が脱灰(溶ける)することにより生じます。一時的に歯の表面が脱灰されても、口腔内の唾液の作用により再石化が起こり歯が溶けるのを防止しているのですが、歯の表面に多くの量の酸や長時間停滞することで脱灰の量が再石灰化を上回ることで虫歯は進行してしまいます。また、歯の硬さや唾液の量により虫歯の進行具合に影響がでてきます。

歯周病が進行すると虫歯ができやすくなる
歯周病が進行することにより、歯を支える歯周組織が減少していきます。単純に歯茎が下がることで歯の表面の露出量は広くなり、虫歯になる面積が大きくなります。また、もともと見えていた歯の部位はエナメル質といって、人体で最も硬い組織によって覆われています。しかし、歯肉が下がることで歯冠だけでなく歯根が露出していきます。歯根表面にはエナメル質よりも弱いセメント質によって覆われています。したがい、エナメル質よりも弱いセメント質は虫歯菌の出す酸により脱灰しやすく虫歯になりやすくなってしまいます。


虫歯ができると歯周病になりやすくなる
虫歯ができることにより歯には穴が開いてしまいます。その穴には虫歯菌だけでなく歯周病原細菌も多く存在する可能性が出てきます。その穴は歯ブラシが届きにくく、細菌の量が多くなり、また長時間停滞することになってしまいます。また、歯と歯の間で虫歯になると歯と歯の間に食べ物は挟まり易くなり、歯と歯の間に詰まった状態はなかなか自然に取れないため、歯周病原細菌が歯周組織に感染する機会が多くなってしまいます。

まとめ
歯周病と虫歯の成り立ちは異なっています。しかし、各々が進行することに互いの発症リスクは高くなり、歯を失うリスクも自然と高くなってしまいます。逆に歯周病が進行しなければ虫歯になるリスクが小さくなり、虫歯にならなければ歯周病のリスクも減少します。よって、この歯科の二大疾患を予防または治療することはいつまでもご自身の歯で美味しく食事ができる大きな要因となることが考えられます。そうなるために歯周病になってしまったり虫歯がある場合は早めの治療を、健全な状態を保持するための定期的な検査やメンテナンスを強くお勧め致します。

杉澤デンタルクリニック行徳
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