クリニックブログ

2018.12.09更新

こんにちは。杉澤デンタルクリニック行徳の石丸です。

今年もあと残すところ1ヶ月となりました。今年の秋はあたたかい日が多かったような気がしていたのに、すっかり寒くなりましたね((+_+))

最近、患者さまからは「インフルエンザの予防接種を受けて来ました~!!」とお話をいただくことが多く感じられます。

寒くなってきましたので、年末に向けてより一層…体調管理気をつけなければいけませんね!!!!


そんな今回は、「そもそも歯石とはなにか」についてお話したいと思います。


歯垢(プラーク)ってなぁ~に??
歯垢とは、プラークと呼ばれる歯の表面に付着している食べカスなどの細菌の塊のことを言います。
プラークの色は黄白色をしているので、目では確認しにくい時もあります。プラークの特徴としてネバネバとした粘着性もあるので歯の表面に付着してしまえばうがいだけてとることは難しいです。
プラークには約600種類の細菌が存在していると言われています。また、プラーク1mgあたりに1~2億個の細菌が存在していると言われています。

そもそも歯石ってなぁ~に???
歯垢が石灰化をすることで歯石になります。プラークにはミネラルが含まれているため、ミネラルが石灰化をすることでかたくなり、やがて歯石と呼ばれるようになります。
また、歯石になってしまうと自分でとることは困難になるため、歯医者さんでのクリーニングが必要となります。

歯石にも種類があるの…??
・縁上歯石
縁上歯石とは、歯の表面に付着している自分の目で確認ができる歯石のこと。
歯と歯茎の境目にできやすいと言われています。
※歯医者さんで縁上歯石を除去する場合、麻酔を超音波の振動を使って汚れを落とします。
麻酔は不要なほどなどで全然痛みは伴いません!!(=クリーニング)

・縁下歯石
縁下歯石とは、歯と歯茎の中(歯周ポケット)に付着している自分の目では確認ができない歯石のこと。
歯周ポケットの中の歯石を除去しなければ口臭の原因にもつながると言われています。
※歯医者さんで縁下歯石を除去する場合、無麻酔だと痛みを伴うので麻酔をしてから歯周ポケットの中を触って専用の器具を使って汚れを落とします。
(=スケーリングルートプレーニング)


歯石ができる原因とはいったい何?
✓上下ともに前歯の裏や奥歯の裏側に上手に歯ブラシがあたっていないことでプラークが石灰化をしてしまい、歯石となってしまう場合

✓歯と歯の間にプラークがたまっているのにも関わらず、デンタルフロスや歯間ブラシを用いてお掃除をしていないときに歯垢が石灰化して歯石になってしまう場合

✓歯と歯茎の間にプラークが溜まっているけれども目でしっかりと認識をできず磨き残しがあって、そこが石灰化してしまって歯石になってしまう場合

✓毛先が開いたままの歯ブラシを使っており、しっかりと汚れを落とせていないことで汚れがたまっているところが石灰化してしまい歯石になってしまう場合

歯石をとらないとどうなるの?
歯石は細菌の塊なので、「歯石をとらない。」ということは『お口の中に細菌を溜めておく』ということになりますので、虫歯や歯周病の大きな要因になってしまうのです。

歯石のとる方法は…?
✓歯医者さんで歯のお掃除(クリーニング)をする。保険適用されます!!
✓市販で売られている歯石取りを使って自分自身で歯石をとる。
✓汚れがつきにくくなるようにPMTCをする。こちらは保険適用外となります。

市販などの歯石をとる器具を使ってセルフで歯石をとられている方もいると思います。
「歯石をとる。」ことはとてもいいことなのですが、ご自身でとると歯茎を傷つけてしまう可能性がありますので、そこは歯医者さんにいって歯科衛生士もしくは歯科医師のプロにとってもらうことをオススメします。


歯石を作らないことはできるの…?
歯石を作らないように頑張っていらっしゃる方もいるとは思いますが、みなさんの中に少なからず歯石ができてしまっていることがほとんどです。
そこで歯石を作らないように努力できることをご紹介します。

➀毎食後には必ずブラッシング(歯磨き)をする。
歯石となる要因は歯石になる前のプラークが原因となるため、食後にすぐ歯を磨けばプラークの状態であるうちに食べカスを落とすことになるので、食後できたら30分以内に歯磨きをするようにすると歯石となる前に歯の汚れを落とすことができます。


②歯と歯の間(歯間)のケアをするように心がける
デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで歯石予防が非常に高い効果が得られると言われているので、今現在の歯磨きで使われていない方は使うようにするのもいいかもしれません。
自分にあうケア商品がわからなければ歯医者さんに相談をして、無理なくできる範囲で使いはじめてみるのもいいと思います♪


③毛先が開いたままの歯ブラシを使い続けないようにする
歯ブラシの毛先が開いたままのものを使って歯磨きをしても歯との密着する毛が少なくなってしまうので、歯ブラシの機能を感じにくくなります。
なので、歯ブラシは定期的に交換して歯と歯ブラシが密着する理想の歯磨きをしましょう。
(歯ブラシの交換目安:1本/月)


④定期的に歯医者さんに受診する
定期検診など歯医者さんに行ってクリーニングをすることで歯石を作らない予防策として一番予防ができるといっても過言ではないかと思います。
かつアドバイスを受けられるのが最大のメリットになると思います。
そしてご自身での歯ブラシでとれない汚れまで落とせるのが歯医者さんです!


どれくらいの頻度で歯石をとったらいいの?
歯医者さんによってクリーニング(定期検診)に行く頻度というのは異なると思います。
もちろん個人差もありますが、歯医者さんがおすすめする歯石取りの頻度は3ヶ月に1度です♪年間で考えると春夏秋冬に1回ずつ歯石をとる計算になります。
1年に4回、歯医者さんに通うことで虫歯の早期発見やお口の中の細菌を減らすことで得られることは多くあると思います!!


まとめ

ぜひこの機会に歯石ができる要因を見直してみてください。
そしていまは歯と歯の間のケアをされていないのなら歯と歯の間のケアを取り入れてみてください!いつも歯ブラシに加えたケアをするだけでも大きな変化がみられると思います。

杉澤デンタルクリニック行徳では、歯石除去をはじめ一般歯科治療から口腔外科などさまざまな治療を行っております。患者さまが健康でかつおいしいお食事をとるためのお手伝いをしています。
お口の中で少しでも気になることがございましたら、お気軽にご相談ください!!
ご連絡をお待ちしております。