クリニックブログ

2017.04.13更新

乳歯2

 

こんにちは!市川市行徳の杉澤デンタルクリニック行徳の渡邊です。

新年度が始まりましたね!学校に通われているお子様はクラス替えがあったりで、ドキドキしているのではないでしょうか(>_<)⁉

 また、生え変わりで乳歯がグラグラしてきているお子様もいらっしゃると思います。そんな中、その生え変わりが早いのか、遅いのか不安に思われる親御さんもいらっしゃるかと思います!そこで、今回は乳歯について書いていこうと思います!

◎乳歯ができるとき
 乳歯自体は、実はお母さんのお腹にいるときから作られ始めています。妊娠7~10週頃には乳歯の芽である歯胚(シハイ)が形成され始め、妊娠3ヶ月になると永久歯の歯胚の形成も始まるといわれています。
 そして、乳歯は生後6ヶ月頃から下の乳中切歯(A)が生え始め、だいたい下の順番で生えてきます。(※乳歯はAからEまでの合計上下左右20本生えます。)

 A(下) → A(上) → B(上) → B(下) → D(上) → D(下) 

 早い子遅い子の違いはありますが、大体ここまでで1歳半でここまで生えます。だから、1歳半検診の歯科検診ではこれらの歯の状態をチェックするんですね!その後3歳までに最後の乳歯まで萌出し、3歳児検診で再度すべての乳歯をチェックします。

 → C(上) → C(下) → E(下) → E(上)

◎永久歯の生え変わりの時期と順番
≪ 時期 ≫
6歳前後から12歳くらいまでに乳歯から永久歯へと生え変わります。

≪ 順番 ≫
6歳を目安に下の前歯が抜け、永久歯が生えてきます。同じ時期にもともと乳歯のない部分に6歳臼歯といわれる大臼歯が生えてきます。

7~8歳になると上の前歯が抜け、永久歯が生えてきます。

8~9歳になるとそのまま順番に前から後ろに向かって歯が生え変わります。

10~11歳になると上下ともに乳歯の奥歯が抜けて永久歯が生え始めます。

12~14歳にかけて歯が生え揃い、大人の歯列が完成します。
 大体このような順序で永久歯が萌出してきます。

1(下) → 6(下) → 6(上) → 1(上) →2(下) →2(上) →3(下) 
→4(下) →4(上) → 3(上) →5(下) → 5(上) →7(下) → 7(上)

※これはあくまでも目安なので時期や順番は個人差があります!!
※上の犬歯(3)が生える順番が一つ奥の歯(4)より遅いですよね!この生え変わりがうまくいかず、犬歯の萌出スペースがないと無理やり外から生えてきます。これが八重歯です。

◎子供の歯と大人の歯の違い
≪ 乳歯と永久歯の違い ≫
 乳歯の色は白に近いのに対して永久歯は少し黄色味がかっています。乳歯の大きさは赤ちゃんの顎に合った大きさになっており、永久歯よりひとまわり小さいです。本数も乳歯は20本、永久歯は28本(親知らずを含めると32本)です。

歯質は、乳歯の表面を覆うエナメル質やその内側にある象牙質が永久歯に比べて薄いので虫歯が早く進行してしまいます。

◎乳歯の虫歯
 乳歯は永久歯に比べてエナメル質が弱く虫歯になりやすいのが特徴です。虫歯菌(ミュータンス連鎖球菌)は食べ物や母乳に含まれる糖分を利用してプラークを増殖させ、酸を作り出します。このとき、歯の表面を覆うエナメル質から歯の成分であるミネラルが溶けだす脱灰(ダッカイ)が生じ虫歯になりやすい状態を作ってしまいます。
※乳歯の表面や生え際に白い斑点が出てきた場合は、虫歯になりかけている状態です。

◎乳歯の虫歯菌の感染
 子どものお口の中の細菌が定着するのは、3歳くらいまでと言われています。家族で一緒にお食事する際に、同じ食器を使い食べ物を与えたり嚙み与えなどによって、虫歯菌が子どもへ感染してしまうことがあります。虫歯菌が感染してしまうと、虫歯になりやすいお口の中になってしまいます。そうならないためにも、お子様だけではなくご両親のお口のケアが必要になります。また、なるべく同じスプーンは控えたほうがいいですね。

◎乳歯の虫歯予防
≪ 自宅でできる乳歯の虫歯予防 ≫
歯磨き(仕上げ磨き)・・・
 子どもの食事は回数が多いので、できれば毎食後磨いてあげるといいです。ただ磨くだけではなく、虫歯になりやすい歯の表面の溝や歯と歯の間を磨いてあげてください。フッ素入りの歯磨き粉やジェルなどを使ってあげるとよりいいと思います。

≪ 歯科医院でおこなう乳歯や永久歯の虫歯予防 ≫
☆フッ素塗布・・・
フッ素は歯のエナメル質を強くしてくれる作用があります。定期的に高濃度のフッ素を塗ることをおすすめします。

☆生え始めの永久歯を守るシーラントとは?
 シーラントは歯の表面の溝にプラスチックを埋め込み溝からできる虫歯の予防をする方法です。だいたい、6歳に放出しだす溝の多い永久歯の第一大臼歯に行うことが多いです。

※ 定期的に歯医者さんで虫歯のチェックをしてもらうことで、小さな虫歯を発見できて、簡単な虫歯治療で済むことが多いです!そうすると、痛い治療ではないので、歯医者さん嫌いにならなくて済むでしょう!

◎永久歯の外傷
 子どもは転倒しやすくその際に反射的に手をつけないことが多いため、よく前歯をぶつけてしまいます。その中で一番多い症状は『動揺・亜脱臼』です。亜脱臼は脱臼の手前で、顎の骨から歯が完全に外れているわけではありませんがグラグラしてしまうといった症状です。
 また、完全脱臼で歯が取れてしまったら、軽く水で汚れを落として(ゴシゴシしない)抜けたところに戻してあげるか(飲み込まないように注意する)、牛乳や生理食塩水、コンタクトレンズなどの保存液に入れて、早めに歯医者さんを受診してください!

◎まとめ
 当院では、キッズスペースを完備しています。また、院長先生にはたくさんお子さんがいらっしゃいます。お子様の治療で不安を抱えているお母さまにも安心して治療をうけて頂けると思います。もし、お子様のお口の中で心配なことがあればお気軽にご相談ください。

杉澤デンタルクリニック行徳
千葉県市川市行徳駅前2-17-2 T.NKビル2F
047-317-4908