クリニックブログ

2017.05.11更新

医療安全

 

こんにちは!市川市行徳の杉澤デンタルクリニック行徳の丹治です。


 歯医者さんでは、虫歯の治療や歯周病の治療や親知らずの抜歯など色々な治療をします。そんな時、使用している器具の衛生管理や患者さんが急に気分が悪くなった時の対処法など安心して患者さんが治療を受けられる体制を整えないといけません。今回はそんな衛生管理・医療安全について書いていきます(^^)


まず・・・
 当クリニックは『偶発症など緊急時の対応や院内感染症対策として装置や器具の設置などの取り組みをしっかり行っている』と国に認定されております。
(この認定を受けている歯科医院は全国の歯科医院のわずか15%!程度のようです。)


具体的には下記のことなどすべての要件を満たしていなければなりません。


◦診療器具の患者ごとの交換や、専用の機器を用いた洗浄・滅菌処理を徹底する等十分な感染症対策を講じていること。 
◦緊急時の対応が可能な医療機器(AEDや酸素ボンベとマスク、血圧計、パルスオキシメーター)を常備していること。
◦ 偶発症等緊急時に円滑な対応ができるよう、別の保険医療機関との事前の連携体制が確保されていること。
◦ 削ったカスなどを患者様や、スタッフが吸入しないように、掃除機のようなバキュームを常備していること。
◦指定された講習会を受講すること。


☆スタンダードプリコーション(標準予防策)とは?

 感染症の有無に関わらず全ての患者に対する疾患の非特異的な予防策のことを言います。全ての患者の血液・汗を除く体液だけでなく、分泌物・排出物・損傷した皮膚・粘膜など全てを感染源とみなし、予防策を行うということです。

☆そもそも消毒とは?滅菌とは?

〇消毒とは
 対象となる病原微生物を死滅または除去する方法。(必ずしもすべての微生物を除去するわけではない)アルコールやヨード、塩素系などがこれに当たります。


〇滅菌とは
 すべての細菌・ウイルス・微生物を死滅または除去する方法であり、病原性をなくすレベルの達成を目的とした消毒とは異なります。


☆当院での取り組み

<滅菌器>
クラスB

 Europe規格であるEN13060に準拠した「クラスB」プレポストバキュ-ム式の滅菌器を使用しております。滅菌前にチャンバー内で真空と蒸気の注入を交互に繰り返すことで、削る機会の内部の中腔パイプ内の残留空気を抜くことで、蒸気を細部まで行き渡らせ滅菌を行います。ドイツ製であり、医療用滅菌装置において世界トップメーカーであるMELAG社の滅菌機です!

<酸素ボンベ+マスク と 生体モニター>

ボンベとモニター

 急に体調が悪くなった時に全身の状態を把握するために用意しています!血圧や心電図、酸素飽和度などが測定できます。


<口腔外バキューム>

 口腔外バキューム
 

  歯科では歯だけでなく、被せ物や詰め物、入れ歯などを調整するために削ることが多いです。そのときに発生する粉塵を患者様やスタッフが吸わないようにしてくれます。


<AED:自動体外式除細動器>
AED

 心室細動と呼ばれる心臓がこまかくふるえ、血液を送り出せなくなる不整脈かどうか 心臓の状態をAEDが判断し、電気ショックが必要かどうかを教えてくれて、必要なら電気ショックを与えて正常な脈に戻します。

〇当院との連携病院
 東京歯科大学市川総合病院

☆まとめ
 医療安全や感染予防などなかなか見えづらいところのことですが、医療施設では特に大事ですよね!杉澤デンタルクリニック行徳では患者様に安心して治療を受けてもらえるように、また安全な医療を提供できるよう日々努力しております。

杉澤デンタルクリニック行徳
千葉県市川市行徳駅前2-17-2 T.NKビル2F
047-317-4908