クリニックブログ

2017.06.22更新

糖尿病

 

 こんにちは!市川市行徳の杉澤デンタルクリニック行徳の丹治です。

 最近、歯周病とアルツハイマーの関係がメディアでもよく取りざたされていますね!歯周病は以前より色々な全身疾患と関わることが分かっています。


 その中でも、糖尿病と歯周病との関係が強く関係していることが分かっています。糖尿病の6番目の合併症は歯周病なんです!今回はそんな歯周病と糖尿病との関連について書いていこうと思います。


◎糖尿病とは
 インスリンというホルモンの作用または量が低下した状態です。そもそもインスリンは組織のエネルギーになる血液中のブドウ糖を血管から組織に運ぶ役割をしています。そのインスリンの作用が減少すると、血管から組織にブドウ糖は運ばれなくなり、血管内に糖が多くなってしまいます(血糖値上昇)。また、ブドウ糖は分子量が大きく、下記の障害などが生じてしまいます。

〇腎臓で血液から不要なものや水分を尿として出すろ過機構が多くの大きいブドウ糖で壊され、大きなブドウ糖も尿として出てしまいます。

〇血管内でゴロゴロあるブドウ糖は血管の壁にぶつかり壁を壊し動脈硬化を生じやすくなります。

〇血管内は分子量の大きいブドウ糖が多く渋滞しているの為、免疫細胞のスムーズな動きができなく免疫系も弱体していきます。


◎歯周病と糖尿病の相関

『糖尿病の悪化により歯周病になりやすくなってしまう。』
→糖尿病の悪化により、歯周組織の免疫機能が低下し、歯周病原因菌による感染が起こりやすく、炎症も進行しやすくなってしまいます。また、代謝異常により、破壊された組織の修復もままなりません。血糖のコントロールにより糖尿病の進行を防ぎ、感染しにくい環境を作る必要があります。

『歯周病の進行により糖尿病も悪化する。』
→歯周病原菌による感染により、白血球は歯周病原因菌をやっつけるために、サイトカインという情報伝達物質を放出します。その情報をもとに白血球たちが色々な武器を作ったり、集まってきたりするのですが、その物質の中にインスリンの作用を弱めてしまう物質も含まれます。歯周病が進行すると、その物質が多くなり、さらにインスリンの作用が減少し、糖尿病が悪化します。逆に歯周病の治療によりその物質が減少し、糖尿病の改善が報告されています。


◎まとめ
 歯周病と糖尿病には相互関係があるので、予防をする為には定期的なメインテナンスが必要不可欠となってきます。歯周病で溶けてしまった骨は戻すことができない為、進行を止めることが最善の治療です。歯科医師や歯科衛生士と共にきれいな口腔内環境を保てるように頑張っていきましょう。

 杉澤デンタルクリニック行徳では歯周病の治療と予防に力を入れています!糖尿病になっておられる方は、特に症状がなくても歯周病の精密検査をお薦めしております。お気軽にご相談ください!

杉澤デンタルクリニック行徳
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