クリニックブログ

2017.08.09更新

こんにちは。市川市行徳の杉澤デンタルクリニック行徳の松井です。

暑い季節8月ですね!
8月10日は「ハー(8)ト(10)」・・・『ハートの日』みたいですね!
夏の間に心と体をチェックして心臓病の多発する冬に備える日みたいです。


それにちなみ、今回は『歯周病と心臓病の関連性』について書いていきます!


心臓病は日本人の死因第2位です。心臓病のなかでも歯周病菌が関係している『感染性心内膜炎』と『虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)』について書きます。


≪感染性心内膜炎≫
 心臓の内側の膜や弁膜に細菌が付着し増殖することで、心臓内部で炎症を起こします。これが感染性心内膜炎という病気です。炎症が続くと心臓の動きが悪くなり、血液の流れが悪くなると血の塊ができやすく、血栓としてほかの臓器においても梗塞が生じやすくなってしまいます。

 歯周病で破壊された歯周組織の血管から「歯周病原菌」や「口腔内細菌」が侵入し、心内膜に感染する恐れがあります。細菌性心内膜炎を起こした部位から歯周病原菌も検出されています。

 健康な方が歯周病だけで起こるものではありませんが、ハイリスク(心臓弁膜症や先天性心疾患)な方は注意が必要になります。


≪虚血性心疾患≫
 心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割をしています。この心臓の筋肉に酸素や栄養を含む血液を送りこんでいるのが心臓のまわりを通っている冠動脈という血管です。この冠動脈が動脈硬化(動脈の血管壁が厚く硬くなる病気)によって血流が悪くなり心筋に必要な血液が不足し胸が痛くなります。これが『狭心症』です。
 さらに動脈硬化が進み冠動脈が血栓でつまり心筋に完全に血液がいかなくなってしまった状態を『心筋梗塞』といいます。

 『動脈硬化』は食生活や運動不足、ストレスなどの生活習慣が原因でコレステロールや中性脂肪が血管壁に付着していくことが主な原因と言われていますが、別な原因の一つとして歯周病が注目されています。実際に動脈血管の硬化したところから歯周病原菌が検出されています。


◎まとめ

 心臓病は加齢によるものだけでなく、生活習慣に原因があることが多く、高齢者だけでなく若者や働き盛りの壮年層にとっても無視できない病気です。心臓病の危険因子である 高血圧、肥満、高脂血症、糖尿病、喫煙にくわえ歯周病も軽減して心臓病を予防しましょう。

 杉澤デンタルクリニック行徳の院長は日本歯周病学会の認定医です。歯周病の治療、予防のためのメインテナンスに力を入れておりますので、お気軽にご相談ください。

杉澤デンタルクリニック行徳
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