クリニックブログ

2017.11.15更新

こんにちは。市川市行徳にございます杉澤デンタルクリニック行徳の杉澤です。

歯の構造は簡単に分けると見える部分の『歯冠』とあごの骨に埋まっている『歯根』に分かれます。虫歯の進行や歯冠が欠けてしまったりすることで、歯根だけ残ることがあります。そうなると、また歯冠を回復するために被せ物をする方法を考えますが、その歯根の残った状態によっては差し歯を被せてもすぐ取れてしまったり、歯根を抜かなければならないこともあります。今回はそんな歯根だけ残った歯の治療方法について書いていこうと思います。


歯根だけ残る主な原因

〇歯冠破折
特に神経のない歯に多いです。神経がない歯はやや歯質がもろくなり割れやすくなってしまいます。硬いものを噛んだり、歯ぎしりや食いしばりの悪習癖があると歯に亀裂が入っていき、しまいには歯冠が大きく割れてしまうことがあります。神経をとっている歯はもともと健康な歯質が少ないことも大きな原因になります。


〇虫歯
虫歯が進行し歯冠が崩壊してしまうことがあります。通常は大きくなる前に虫歯が神経に近づくと痛みとして症状が出てくることが多いですが、神経が死んでしまい症状がなく大きく虫歯が進行してしまうことがあります。健康な歯質が少なくなっていき、強くない咬む力にも耐えられなくなり、歯冠が崩壊してしまうことがあります。

治療方法 


その後に残った健康な歯質の状態によって治療方法は分かれます。


〇歯茎よりも上に健康な歯質が残っている状態

必要に応じて神経の治療を行い、土台を立てて被せ物を行うことにより歯冠の形態や機能を回復します。歯肉より上の健康的な歯質が残存している状態はその後の被せ物のも長期的に安定することが期待できます。


〇健康な歯質が歯茎より上に出ていない状態(歯茎の中にある状態)

健康な歯質が歯肉よりも上に出ていない状態では、土台を立てて被せ物をしても再度土台ごと被せ物が取れてしまったり、歯根が割れてしまうリスクが高くなります。このように健康な歯質が歯肉よりも出ていない状態を再度長く持つ被せ物をするためには、歯質を歯肉より上に出るようにする必要があります。


●エキストル―ジョン(歯根挺出)

部分矯正により、歯質を歯根ごと引っ張り上げます。歯根を引き上げることにより健康な歯質を歯肉より上に出す方法になります。その後土台を立てて被せ物をします。この方法により再度被せ物が取れたり、歯根破折が起こるリスクを減らすことができます。
しかし、歯根を引き上げることにより、骨に埋まっている歯根が短くなりため、引き上げる長さに限度があります。


●クラウンレングス(歯冠長延長術)
外科的に歯根周囲の骨を削ることで、歯質を多く出させる方法になります。骨を削ることにより歯肉が下がり、歯質が歯肉よりも上に出てくることになります。その後土台を立てて被せ物を装着します。
この方法も骨を削れば削るほど骨に埋まっている歯根が短くなるため限度がある治療方法です。また、両隣の歯と比べ歯茎の位置が下がるため、審美的な位置における治療では適応しない場合もあります。


〇健康な歯質が埋まっている骨よりも上に出ていない状態

エキストルージョンにより歯根を引き上げることにより歯を保存することができる場合もありますが、一般的に歯抜歯になってしまうことが多いです。先述した通りエキストルージョンにも限度があるので歯冠だけでなく歯根までも崩壊してしまっている場合は抜歯が必要になります。


まとめ

歯が大きくかけ見える部分の歯がなくなり、歯を抜かないといけないと思われた方もいらっしゃるかと思います。しかし、状態によっては歯を保存し長く使えるかもしれません。残った歯の状態によって治療方法が変わるため、歯が欠けたらかかりつけの歯医者さんに相談してみてください。

杉澤デンタルクリニック行徳では精密に検査し十分な相談の上、エキストルージョンやクラウンレングスも行っておりますので、お気軽にご相談ください。

杉澤デンタルクリニック行徳
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