クリニックブログ

2017.12.22更新

こんにちは。市川市行徳の杉澤デンタルクリニック行徳の杉澤です。ごはんを美味しく楽しくするためには気持ちよくお食事したいですよね。途中で歯と歯の間に詰まったりすると気になってしまい、気持ちよくお食事できないかもしれません。今回は食べ物が歯と歯の間に詰まりやすい原因について書いていこうと思います。


食べ物が歯と歯の間に詰まる原因

歯と歯の間に食べ物が詰まる要因は2つ考えられます。一つは食べ物が咬む面から食べ物を噛むことによって歯と歯の間に詰まることです。もう一つは歯の側面から歯と歯の間に物が詰まることです。これらの詰まる原因は異なっています。


咬む面から物が詰まる

正常な歯列において、歯と歯は隙間なくキレイに並んでいます。また、隣接する歯と歯は単純に接しているだけでなく、押し合うように接触しています。その接触の強さを歯間離開度と言います。その歯間離開度が大きくなると隙間が大きくなることを示し、接触が弱くなり、食べ物が上下の歯によってかみちぎられる時に、歯と歯の間に挟まってしまいます。これを食片圧入と言います。


ご自身で物が詰まりやすいなぁと思うところに、糸ようじやデンタルフロスをご自身の歯と歯の間に通してみてください。正常であれば、ある一定の抵抗があってフロスが入るはずです。それが抵抗が無い、または弱くフロスが入ってしまうところは歯間離開度が大きくなっていることが推測されます。


逆に歯と歯の間の隙間が見てわかるぐらい離れていることもあります。空隙歯列と言いますが、そのぐらい大きく歯と歯が離れていると、食べ物は入りやすいが取れやすいため、気にならないことも多いでしょう。


より問題なのは、食べ物が入りやすく取れにくい状態です。そこから虫歯や歯周病になるリスクが大きくあります!


咬む面から食べ物が詰まる原因には虫歯も考えられます。虫歯で歯に穴が開いたり、歯が欠けてしまうことで食べ物がそこに詰まってしまいます。そこにまた食べ物が停滞することで、更に虫歯が進行してしまうため、早急に治療する必要があります。


側面から歯と歯の間に物が詰まる

若い方の歯と歯の間は歯間乳頭という歯肉によって覆われています。歯と歯の間は隙間がなく、側面から食べ物が入ることは少ないです。しかし、歯周病で歯の周りの組織の破壊が進むと歯茎が下がってしまいます。歯周病では特に歯と歯の間の歯肉が下がりやすく、歯と歯の間に隙間が生じてしまいます。そうすると側面から食べ物が入りやすくなってしまいます。歯と歯の間に食べ物が停滞することで、より歯周病が悪化することになり負のスパイラルに入ってしまいます。歯周病で下がってしまった歯茎はなかなか元に戻りませんので、歯周病にならないことが重要です。

噛む面から挟まる食片圧入と違い、歯間ブラシやフロスで取れやすい特徴があります。側面から食べ物が詰まると感じたら、歯ブラシの際は歯間ブラシでのブラッシングも行いましょう。


まとめ


いつでも美味しく気持ちよくお食事したいですよね。食べ物が詰まった状態では気になって気持ちよくお食事できません。食べ物が詰まる時は何らかの問題が生じていることが多いため、早めにかかりつけの歯医者さんで検査してもらうことをお勧め致します。


杉澤デンタルクリニックでは食べ物が詰まりやすくないかのチェックも行っております。詰まりにくい環境づくりを提案させて頂いたり、それが難しい状態では歯間ブラシによるオーラルケアを指導させて頂いております。お気軽にご相談ください。

杉澤デンタルクリニック行徳
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