クリニックブログ

2018.01.26更新

こんにちは。市川市行徳にございます杉澤デンタルクリニック行徳の杉澤です。

歯を失ってしまったときにその失った歯の部位を補う主な治療方法はブリッジ治療や入れ歯治療、インプラント治療があります。その中でもインプラント治療は周りの歯を削らなくて済む、負担をかけずに済む、違和感が少なかったりと他の方法と比べいい面はたくさんあります。もちろん治療費が高価だったり、時間がかかるなどのデメリットもありますが、これから長期的に噛み心地がよく違和感が少なく気持ちよく食事ができたらデメリットも大きくないかもしれません。しかし、そのインプラント治療が長く持たなくしてしまう病気があります。歯周病です。今回はそんなインプラント治療と歯周病の関連性について書いていこうと思います。


インプラント治療

インプラント治療は歯を失った部位のあごの骨に人工的な歯根を埋入し、その人工歯根に差し歯(上部構造といいます)を連結させることで、失った歯の機能や審美性を補う治療です。周囲の歯を削る必要もなく、またその歯にかかる噛む力を他の歯へ負担をお願いすることもないため、周囲の歯にとっては大きなメリットがあります。

メリット
・違和感が少ない
・審美的に良好
・噛み心地が良い
・取り外しではない

デメリット
・保険外診療となる
・診療期間がやや長い
・外科治療が必要
・長期的にもたせるためにメンテナンスが必須


歯周病

歯の周りに存在する歯周組織への細菌感染により炎症が生じ、歯周組織の破壊が生じる疾患です。慢性的に進行するため症状がなく進行することが多い。進行により歯を支える骨が溶け、歯は支えがなくなりぐらつき始め、最終的に歯が喪失してしまう。一般的には細菌による感染によって引き起こされるため、全体的に歯周病が進行することが多い病気です。現在の日本人の歯を失う原因の1位です。


インプラント治療と歯周病

インプラントはインプラントを埋入したあごの骨によって支えられています。歯も歯の周りの骨によって支えられています。歯周病が進行している状況では、インプラント周囲への歯周病原因菌が感染し、インプラントを支えるインプラント周囲の骨が溶けてしまう恐れがあります。その進行スピードは自分の歯の周囲に起こる歯周病に比べ、インプラント周囲では早く進行し、インプラントを支える骨がなくなると、インプラントがぐらつき始め、インプラント体が抜けてしまいます。

インプラントは虫歯になることはありませんが、インプラントを支える周囲組織への細菌感染によりインプラントが長く持たなくダメになってしまうのです。

インプラント体そのものはご自身のものではありません。体にとっては異物なのです。でも、その素材は生体親和性のある材料を使用するため、一般的には体が異物反応を示すことはありません。しかし、細菌が付着したりすることで、身体に異物とばれてしまうと、インプラントに対して異物排除反応が生じてしまい、ご自身の歯より早くインプラント周囲の炎症が進行し、インプラントを支える周囲骨が吸収する恐れがあるのです。


まとめ
インプラント治療は歯を失ってしまった部位の機能や審美性を回復するための有効な治療方法です。長期的にインプラントを心地よく使っていくためには、歯周病の治療や予防が非常に重要です。
杉澤デンタルクリニック行徳では、インプラント治療の前に歯周病の精密検査を行い、歯周病が問題ないまたは、安定している状態でインプラント治療を行っております。お気軽にご相談ください。

杉澤デンタルクリニック行徳
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