クリニックブログ

2018.04.06更新

こんにちは。市川市行徳の杉澤デンタルクリニック行徳の杉澤です。新年度がいよいよ始まり気が引き締まりますね。今回は歯を失ってしまった後の治療法のインプラント治療におけるガイドシステムについて書いていこうと思います。

インプラント治療とは
インプラント治療とは失ってしまった歯の機能や形態、審美性を回復するための治療方法です。他の方法にはブリッジ治療や入れ歯などがあります。インプラント治療は他の歯を削ったり、入れ歯のばねをかけて負担をかけたりすることのなく失った歯を補うことができます。しかし、インプラント治療において人工歯根を顎の骨に埋入する手術が必要になります。

その手術において、人工歯根はあごの骨のどこに埋入してもいいわけではありません。その長さや太さ、埋入位置、角度などそのあごの骨の状態やその周囲の歯や歯肉、嚙み合わせる歯などを診断し決定されます。あごの骨は歯肉に覆われている為見ることができないため、レントゲンやCT撮影を行い、あごの骨の詳細な立体構造や神経や血管の位置などを精度高く把握する必要があります。


このように検査を十分に行い、決定されたインプラントの人工歯根を実際に手術において想定した通りに埋入する必要があります。そのインプラント外科手術を想定されたとおりに行うために大きく役立つのがガイドシステムなのです。


ガイドシステムとは
撮影されたCTデータを専用のシュミレーションソフトに取り込み、あごの骨の硬さや形態、神経や血管の走行、周囲の歯の根の位置などを確認ながら、埋入するインプラントの最適な埋入位置を診断することができます。

ソフト上で診断した位置に精度高く埋入するためにサージカルガイドを製作します。そのガイドを外科時に利用することにより、ソフト上で想定した人工歯の埋入位置にインプラントを埋入でき、インプラント治療が持つ機能性と審美性を最大限に引き出すことができます。


ガイドシステムのメリット
〇安全性が高い。 神経や血管の走行を診断しガイドが作製されるため、誤差が生じにくい。
〇歯を多く失っていると、埋入する目印が少ないため、埋入位置がずれる可能性があるが、ガイドを利用することにより精度よく埋入できる。
〇計画通りの位置に精度よくインプラントを埋入できる。
〇外科治療の時間が短く済む。

ガイドシステムのデメリット
〇奥歯においては開口量によっては適用できない場合がある。
〇費用がかかる


まとめ
失ってしまった歯を補うインプラント治療は違和感も少なく、機能的に多くのメリットがあります。しかし、その機能性や審美性、また長期性を考えると、治療計画で想定した部位にインプラントが埋入されることが望ましいです。そのための一つの方法としてガイドシステムは必要なツールです。
杉澤デンタルクリニック行徳ではインプラント治療においてガイドシステムを導入しています。お気軽にご相談ください。

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