クリニックブログ

2018.06.07更新

こんにちは。千葉県市川市行徳にあります杉澤デンタルクリニック行徳の杉澤です。

お食事をしている途中に、「何か硬いものを咬んだ」と思ったら、ご自身の歯に詰めているものが取れたという経験をされた方も多いと思います。どうして詰め物が取れるのか?また、取れた詰め物はどうしたらよいのか?その後の治療は?について書いていこうと思います。


詰め物とは?
詰め物とは虫歯になってしまった歯の治療に際し、虫歯を削ってできた穴を人工的なものでその歯の形態や機能を回復する必要があります。その人工的なものを詰め物と言います。一般的には部分的な穴を詰めるものであり、歯の一部を補うものです。歯を全体的覆うものは被せ物=差し歯と言います。虫歯の範囲や歯の種類によりさまざまな詰め物が存在します。


詰め物が取れる原因
詰め物はそもそも特殊な接着剤にて歯牙と接着することにより成り立っています。その接着剤の接着力が失われることにより、詰め物がとれてしまいます。では接着力が失われる原因はなんでしょうか?

〇詰め物の適合性の悪化
詰め物の適合性が悪い部分は詰め物と歯の間に隙間がある状態です。その隙間から接着剤であるセメントがゆっくり流れて行ってしまい、セメントが少なくなることにより接着力を失った詰め物が取れてしまいます。


〇二次う蝕(二次虫歯)
詰め物の周囲の歯質が再度虫歯になることにより、詰め物と歯の間に大きく隙間ができて詰め物が取れやすくなります。詰め物の適合性が悪化するとその隙間から細菌が侵入し、再度虫歯になり隙間が大きくなることで更に詰め物が取れやすくなってしまいます。


〇咬合力
それぞれの歯にかかる咬合力は異なります。特に奥歯においては強い咬合力がかかるため、弱い素材の詰め物であると、咬合力に負けて詰め物が欠けたり、取れてしまうことがあります。


詰め物が取れたらどうすればいいの?

取れた詰め物がお手元にあるのであれば、一応どのようなものが詰まっていたのかを知ることができるため、歯科医院にご持参してください。
また、詰め物が取れたところは、物が溜まりやすく、更に虫歯になるリスクが高まるため、早めに歯科医院を受診しましょう。


詰め物がとれた後の治療は?

詰め物が取れた原因にもよりますが、虫歯になっている状態であれば、虫歯を取り除き、再度詰め治す治療が必要になります。その際の詰め物の種類は、歯の種類や詰め物の大きさ、審美的要因、咬合力など色々な要素を考慮し、歯科医師と相談して決定することが必要です。



まとめ
詰め物は一度虫歯や歯の破折により生じた歯の部分的な欠損を形態的・機能的に修復する治療法です。更にその周りから虫歯になったりすることで、その詰め物の大きさは大きくなり、ご自身の健康な歯質は小さくなってしまいます。
詰め物の適合性などはご自身ではわかりにくいため、定期的に歯科医院にてメンテナンスと同時にチェックしてもらうことをお勧め致します。

杉澤デンタルクリニック行徳
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