クリニックブログ

2017.04.06更新

ホワイトニング

 

こんにちは!市川市行徳の杉澤デンタルクリニック行徳の丹治です。

 虫歯で歯が黒くなるのも嫌ですが、歯は年々虫歯ではないのに色が濃くなっていきます。それは、永久歯が生え始める6歳のころから、食べ物や飲み物に含まれる着色物が少しずつ歯の中に浸透してしまうからなんです。 

 

皆さんはご自身の歯の色や着色、気になりませんか?私は毎日お茶とコ-ヒ-を飲んでいるので凄く気になってしまいます(´・ω・`) 

 

そんな黄色や茶色になった歯を白くする歯のホワイトニングについてお話したいと思います! 

 

☆ホワイトニングとはなにか。
 ホワイトニングとは歯に薬剤を塗り、歯の中にある色素を分解し、歯の明度を上げて白くしていくことをいいます。今のホームホワイトニングの由来は、矯正治療中に歯周病にならないように、マウスピースに殺菌作用のある過酸化尿素をつけて、歯周病予防を試みたら、歯が白くなったことから、ホワイトニングが始まったとされています。副作用だったんですね。 

 

 歯を削ったりせず、自分の歯を白くすることができます。ただ、被せものや詰め物は白くすることができません(´゚д゚`) また、エナメル質形成不全で色が濃い方や、テトラサイクリンによる歯の変色の方など、場合によっては白くなりにくい症例もあります。

☆ホワイトニングの種類
 ホワイトニングには大きく分けて2種類あます。歯科医院で施術してもらう『オフィスホワイトニング』と、ご自宅でご自分で行う『ホ-ムホワイトニング』です。
 また、暗くなった神経のない歯だけを白くしたい場合は『ウォーキングブリーチ』というホワイトニングがあります。

 

◎オフィスホワイトニングとは?
 歯科医院で行う場合は、歯に高濃度の薬液(過酸化尿素や過酸化水素)を塗り専用のライトで照射します。その薬剤の種類や濃度によって、効果の強さや持続が異なります。

〇メリット 
・何よりも、一回のホワイトニングで見た目で分かるほど白くなります。
 (白くする部位によって1.5~2時間かかりますが、、、)
・手間がない

〇デメリット 
・やや昔は、 短時間で歯を白くするため、知覚過敏になったり、後戻りが起こりやすくなっていましたが、最近のオフィスホワイトニングではそのデメリットは小さくなってきています。

・その後の24時間のお食事や飲み物に気を付けなければなりません。(着色物が歯の中に入りやすくなっているため。)

・白斑や縞模様ができる可能性があります。(ホームホワイトニングを併用することで目立たなくなります。)

◎ホームホワイトニング
 自宅で行う場合は、歯科医院でホワイトニング用のマウスピ-スを作りその中に専用の低濃度の薬液を入れ、歯にはめて浸透させます。だいたい、就寝前の1~2時間行います。

〇メリット
・時間をかけて薬剤を深く浸透させるため、オフィスホワイトニングよりも白さが持続する。
・薬剤を歯科医院にて追加してもらうことで、自分の好みの色に調整しやすい。

〇デメリット
・手間と時間がかかる。だいたい1~2週間しないとわかりにくい。

◎ウォーキングブリーチ
 色が暗くなった神経のない前歯だけを白くします。被せ物をすることで白くすることもありますが、なるべく歯を削りたくない方には、お薦めですね。神経があった空間に裏から薬剤を詰めて蓋をしっかりします。だいたい、1~2回で周りの歯と同じ色になることがほとんどで、多くても3~4回で周りの歯と同じ色になります。

☆まとめ
 歯が白いのは気持ちいいですよね!でもただ、歯の表面に着色物がついている場合は歯医者さんできれいにクリーニングをしてもらうことにより、満足な歯の白さになる場合もあります!まずは、かかりつけの歯医者さんで歯の表面を専門的に磨いてもらい、それでももっと歯を白くしたい場合には、歯医者さんに相談しましょう。

 ちなみに、当院、杉澤デンタルクリニック行徳では、オフィスホワイトニングのサービスもホームホワイトニングのサービスもあり、どちらも厚生労働省に認可されている『TiONホワイトニングシステム』を用いています。また、ウォーキングブリーチも1本の歯から行っておいります。行徳駅で安心してできる歯のホワイトニングをお探しなら、一度ご相談ください。お待ちしております!

杉澤デンタルクリニック行徳
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2017.04.01更新

歯の磨き方

 こんにちは。市川市行徳の杉澤デンタルクリニック行徳の松井です。

 前回、石丸さんが虫歯について書いた際に虫歯予防で大切なのは歯磨きだと書いていましたね。虫歯だけではなく歯周病予防にも毎日の歯磨きが大切です!毎日の歯磨きでお口の健康維持ができます(^O^)/
でも、ただ磨くだけではなく、虫歯や歯周病の原因の歯垢を落とせる磨き方をしましょう。

 今回は歯の磨き方について、歯ブラシ、歯磨き粉の選び方について書きますね!

◎歯の磨き方のポイント

① 軽い力で小刻みに動かす。
 150g~200gの軽い力で1、2本ずつ磨くように動かす。200gって分かりづらいですよね!?結構かるい力です。爪に歯ブラシを押し当てて、白くなるくらいの力とも言われていますが、量りがあれば試してみてください。また、強く当てがちな方は、歯ブラシを持つ指の本数を3本にしてみたり、ペンを持つような持ち方をすると力がかかりすぎなく効果的に磨けます!

② 磨きにくいところを意識して磨く
 歯と歯茎の境目、歯と歯の間は磨きにくく歯垢が残りやすいところです。 歯と歯茎の境目の歯垢を取り続けることで歯周病の予防になります。また歯と歯の間は虫歯になりやすく歯周病が進行しやすいところです。
 歯と歯の間は、意識して磨いても歯ブラシだけだと60%しか落とせません。フロスや歯間ブラシを併用すると85%~95%まで歯垢除去率が上がります!面倒と思われがちですが、ここが大事です!
   
③ 工夫して歯並びにあった磨き方で磨く
 歯並びがでこぼこしているところは、1本1本歯ブラシを縦にして磨いたり、背の低い歯は、脇から磨くことで歯垢が落ちます。親知らずや入り組んでいるところはタフトブラシというヘッドの小さい歯ブラシを使うと磨きやすくなります。

④ 磨く順番を決める。
 順番を決めることで磨き残しを防げます。おすすめは、磨き残しが多い内側から磨くことです。また、歯間ブラシやフロスを先に使ってから、歯ブラシを使うのもお勧めしています!

◎歯ブラシの選び方

 <歯ブラシのかたさ>
一般的には『ふつう』がオススメです。歯ぐきが腫れてて磨くと痛む方、歯の根っこがしみてる方は『やわらかい』がオススメです。『かたい』は、歯や歯ぐきを傷つけてしまう恐れがあるのであまりオススメしません。

<歯ブラシのヘッド>
植毛は縦3列長さは歯2本分くらいの小さめのヘッドで毛先は平らのものが磨きやすいです。歯周病の方はテーパー毛(毛先が細目の)の歯ブラシを使うと歯と歯茎の境目に届きやすいです。

◎歯磨き粉の選び方

① 有効成分を確認する。
<虫歯予防>
  フッ素(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウムなど)
 
 歯垢中の細菌が、日々の食事を餌に酸を作り出し歯を破壊して虫歯にします。フッ素は酸の産出を抑制し、歯の修復(再石灰化)を促進するだけでなく、歯の表面を酸に強い構造に変えてくれます。フッ素の濃度は950ppmがオススメです。フッ素の効果を期待するためうがいは少量の水で1回歯磨き後は30分くらい飲食を控えてください。
 当院のオススメは『check up』という歯磨剤です。

<歯周病予防>
  塩酸クロルヘキシジン

 歯周病は、細菌による感染症です。歯周病の原因菌はバイオフィルムという防御膜に覆われており、さらにその多くは歯周ポケットの奥にいます。クロルヘキシジンは歯周病に対する効果が実証されています
当院のオススメは『コンクールジェル』です!

<知覚過敏>
  硝酸カリウム、乳酸アルミニウム

 知覚過敏は歯の表面のエナメル質の内側にある象牙質が露出することで起こります。硝酸カリウムや乳酸アルミニウムは象牙質の穴を塞いでしみにくくしてくれます。

<着色(歯を白くしたい)>
 炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、無水ケイ酸など

 日々の食事によって歯の表面にはどうしても着色汚れがついていきますが、歯ブラシだけでは、落とせません。研磨剤は着色をおとしてくれますが、研磨作用が強すぎると表面のエナメル質を削ってしまったり歯茎を傷つけてしまう危険性があります。
 当院のオススメはやや高いですが、『White』です!

 <口臭予防>
イソプロピルメチルフェノール、塩化セチルピリニウム、トリクロサン

  
② 低研磨のもの
エナメル質削れや歯ぐきのダメージリスクのため歯の健康のためには、低研磨のものがオススメです。

③ 低発泡のもの
泡立ちが良すぎるとちゃんと磨けてなくても磨いた気分になりがちなので、あまり泡立たない方がオススメです。

まとめ
 歯磨きで歯垢を落とすことで虫歯や歯周病を予防し健康を手に入れましょう。そのために、自分の磨きにくいところやよく問題を起こす部位を知っていると、気を付けて磨けたり工夫したりでき、歯垢をよく落とせます。またご自身でよく磨いていても少しずつ歯ブラシの当たりにくいところは、歯垢が蓄積されていきます。

 また、歯垢は2日停滞すると、歯ブラシでは除去できない歯石になってしまいます。歯医者さんでの定期的なクリーニングできれいにすることで、将来残る歯も多くなります。長くご自身の歯で美味しく食べるために、ぜひ定期的にクリーニングをお受けになってください!

 杉澤デンタルクリニック行徳にてクリーニングを受けたい方は、是非ご相談ください!

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2017.03.16更新

口臭

 

こんにちは。市川市行徳の杉澤デンタルクリニック行徳の杉澤です。

 だいぶ春らしくなってきましたね。そんな新年度が近づいている中、初めてお会いする方も多いかと思います。その時にお口で気なることの一つに『口臭』があります。自分では気にならないのに口臭を指摘されたり、逆にその経験からか口臭が気にならない程度なのに「臭ってないか?」と不安に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 今回はその『口臭』について書いてみようと思います。

◎口臭の原因物質

 口臭の主な原因物質は揮発性硫黄化合物です。それには硫化水素やメチルメルカプタンやジメチルサルファイドなどがあります。これらは、細菌が食べかすやプラークなどから作り出すガスです。他にも、糖尿病などの代謝障害でみられるアセトンや肝臓の病気のアンモニアなどがあります。

◎口臭の発生源

 口臭の最も多い発生源は、お口の中です。ほかにも耳鼻科領域(蓄膿症など)や呼吸器(肺疾患や気管支疾患)、消化器(胃や食道)、腎臓や肝臓など種類としてはたくさんあります。

◎口臭の分類

〇生理的口臭(もっとも一般的な口臭)
 健康な方でいつも口臭を予防してくれているものがあります。それは唾液です。唾液には抗菌作用のあるリゾチームという酵素があり、口腔内に存在する多くの細菌をやっつけてくれます。この成分が含まれる唾液が少なることで、細菌数が増えて細菌が作り出すガス(口臭原因)が多く発生してしまうのです。つまり生理的口臭はこの唾液が少なくなると口臭が発生してしまいます。少なる時とは下記のようなことが考えられます。

・空腹時(食べると唾液が多く出ます。食べないでいると唾液が少なくなります。)
・起床時(睡眠中に唾液の分泌が減少するため)口呼吸の方はより注意が必要です。
・脱水などの水分不足
・ストレス
・ホルモンバランス
・加齢
・薬物の副作用

 などなど、、、すべて唾液の分泌の減少が原因です。もちろんお口の中の汚れが多ければ多いほど口臭が発生しやすいです。夜にしっかり歯を磨かずに寝てしまうと、睡眠中はただでさえ細菌数が増えますので、磨かなければさらに多くの細菌が繁殖し、起きた時のお口の中は細菌だらけになっていることが考えれられ、口臭も強くなると考えられます。

〇病的口臭(疾患が原因でおこる強い口臭)
 病的な口臭は正常な唾液量にもかかわらず、それ以上に細菌が多くなり口臭原因のガスが多く発生している状態です。他にも、耳鼻科や呼吸器、消化器などが問題で発生する口臭があります。この病的口臭の中で特に多いのが下に示す口腔内の病気です。

・歯周病
 歯周病が進行すると歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)が深くなると、そのポケットの中にはプラークや歯石が多くたまります。つまり、多くの細菌が住むようになってしまいます。そして、多くの口臭原因のガスが作られてしまいます。

・親知らず
 親知らずが変な方向に生えているせいで、磨くことが難しく汚れがたまってしまいます。その汚れにもたくさんの細菌がいて、親知らずの痛みや口臭を出します。全体的に起こる歯周病より範囲が狭いので、そこまで強くならないことも多いです。

・虫歯
 虫歯で歯に穴が開いて、そこに汚れ(細菌)が溜まって、口臭の原因となります。

・歯の根の病気
 根の先の膿がお口の中に出てきて口臭の原因になることがあります。

〇食品由来口臭(食後などにおこる一過性の口臭)
ニンニク、ニラ、アルコールなど
 ニンニクやニラなどに含まれる強いにおい成分が胃腸から吸収され、体を回って肺や体表面(汗)から出てきます。アルコールも似ていて、アルコールが分解されたアルデヒドが体を回って口臭と体臭が発生します。
 胃の中から臭っていると思われる方が多いかもしれませんが、口臭の多くは胃からではありません。なぜなら、口と胃をつなぐ食道は普段時つぶれた状態にあるからです。気管みたにしっかり筒状になっているわけではなく、食べ物が通る時だけ開きます。ゲップのときは開くので直できますが、、、

◎予防と治療

〇生理的口臭
 原因である唾液の量を減らさないことが予防となります。次のことで唾液の分泌を促しましょう。
 ・唾液が減ってもお口の細菌数を少しでも減らすために、歯磨きやうがいが有効です。
 ・ガムを噛む。(唾液の分泌を促します。)
 ・水分補給
 ・唾液腺マッサージ(耳の前あたりから頬の下までマッサージ)

〇病的口臭
・歯周病
 中等度以上に歯周病が進行している場合は、積極的な歯周病治療が必要です。治療は簡単に言えば歯の周りの細菌を取り除くことと、細菌がまた付かないようにすることです。ご自身では取り除けないところを歯医者さんで、また付かないようにはご自身で、というように二人三脚で頑張らないといけません。中等度以上に歯周病が進行している状態は、潰瘍と言ってジュクジュクしているところの面積は、手のひらのサイズと同じぐらいの面積なのです。もし手のひらがジュクジュクして臭っていたら、走って病院行きますよね、、、もちろん、そこまで歯周病が進行している方は多くはありませんが、定期的に歯医者さんでチェックしてもらうようにしましょう。

・親知らずや虫歯、根の病気
 口臭の大きな原因となることは少ないですが、治しましょう!早く治したほうが、早く治療が終わります!

・舌苔
 ベロの上に汚れが溜まることで、口臭の原因になることがあります。歯ブラシ(柔らかめ)や舌ブラシなどを使って、優しくベロの上を磨きましょう。

◎まとめ
 口臭は目に見えず、自分ではわからないので不安になりますよね。でも、毎日のオーラルケアを頑張っている方は口臭が出づらいので、その調子で頑張って磨いてください。また、自分だけでは限界がありますので、定期的にかかりつけの歯医者さんで、専門的なクリーニングやメンテナンスもしてもらいましょう!

 杉澤デンタルクリニック行徳では、口臭の原因となり得る歯周病の精密な検査を行い、必要なら歯周病の治療や専門的なクリーニングを行っております。お気軽にご相談ください!

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2017.03.11更新

知覚過敏


 こんにちは!市川市行徳の杉澤デンタルクリニック行徳の松井です。

 最近やっと、少し暖かくなってきましたね♪ でもまだ朝は寒くて、朝一のお水は冷たいですよね。特に朝に歯を磨いたあとのうがいが冷たくて歯がしみる~ とか、夏はアイスが食べたくなるけど、歯がしみて食べられない( ノД`)シクシク… とか、せっかく、おいしいものが食べたいのにしみるせいで食べたくないとか、しみて美味しさ半減… とか。

歯がしみる経験をされた方は結構多いと思います!

歯がしみる原因には大きく2つあります。

一つは虫歯です。虫歯で歯が溶けて、神経まで刺激が伝わりやすくなります。
二つ目は知覚過敏です。

今回は②の知覚過敏について書いていきます。
 
◎知覚過敏の原因

 歯の表面はエナメル質という身体の中で一番硬い素材に覆われています。その内側に象牙質があり、その内部に神経があります。象牙質には無数の穴がありその穴と神経は細い管でつながっています。

 歯の根っこの部分にはエナメル質がないので、歯周病や加齢により歯茎が下がると、象牙質がむき出しになり神経に刺激が伝わりしみてきます。また過度な歯磨きや、歯ぎしりや食いしばりで過度な力が歯にかかることによりエナメル質が擦り減ったり、削れることでも象牙質がむき出しになりしみてきます。他にも歯に亀裂があるなどの原因もあります。

◎知覚過敏の検査方法

≪レントゲン写真を撮る≫
レントゲン写真を撮影し、虫歯かどうか検査します。

≪視診≫
歯が削れてくぼんでないか、歯茎が下がってないか検査します。

≪歯周病の精密検査≫
 歯周病が進行中であると、さらに今後、歯茎が下がってしまい、さらに知覚過敏の症状がひどくなります。これ以上、歯周病で歯茎が下がらないように歯周病が進行していないか検査します。歯周病が進行している途中なら、歯周病の治療もしなければなりません。

◎知覚過敏の治療方法

≪象牙質がむき出しになってしみる場合≫
 歯に知覚過敏の薬を塗っていきます。この薬は象牙質の穴をふさいでくれるものです。知覚過敏用の歯磨き粉も合わせて使うと効果的です。

 それでもしみる場合や歯が擦り減っている場合は、歯の表面をプラスチックの材料で覆っていきます。

 強い症状が長く続いて、通常の生活に支障がある場合は、歯の神経を取っていく場合もあります。(ものすごく稀ですが・・・)

≪過度の歯磨きが原因の場合≫
 歯ブラシをやわらかくしたり、優しく磨いていただきます。でもそうすると何か磨けていない気がしますよね。しかし、実際は歯ブラシの持ち方だったり、磨く幅を気を付けて磨くことで、効率よく汚れが落ちて、かつ歯のすり減りを予防できます!ゴシゴシ磨くことで汚れが落ちている気がしますが、実は汚れが取り切れていなく、歯が擦り減ってしますこともあります。不安な方は、実際歯医者さんで自分の歯ブラシ+磨き方でどのぐらい汚れが落ちているのかチェックできます!

≪歯に力の負担がかかっている場合≫
 就寝中や無意識の時に歯ぎしりしていると、相当な力が歯にかかってしまい、歯がすり減ってしまいます。その時は、マウスピースをつけることで食いしばりや歯ぎしりによる歯への力の負担を軽減し、歯のすり減りや亀裂などを予防します。

◎まとめ
 うがいすると歯がしみたり、しみることで食事が楽しめないのは、つらいですよね!知覚過敏は原因や症状にあった治療法があります。また、知覚過敏だけではなく虫歯などでも歯がしみてくることがあります。しみる症状がある方は、早めにかかりつけの歯科医に相談してみて下さい!

 杉澤デンタルクリニック行徳では、しみる原因が虫歯なのか知覚過敏なのかをしっかり検査し、その原因に合った治療法を提案しております。お気軽にご相談ください!

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2017.03.06更新

顎関節症

 こんにちは!市川市行徳の杉澤デンタルクリニック行徳の杉澤です。みなさんは顎関節症という症状をご存知でしょうか?

 突然、口を開けたりすると、右か左の耳の前あたりが、コキッと音がしだした。顎がカクカクいう。特に痛くはないけど、やや大きく開けると毎回音がして気になる。なんか痛くてお口を開けられない。などなど、経験されたことはありませんか?私も経験あります。

 色んな原因がありますが、先に書いた『顎が痛い!』『お口を開けると音がする』『お口が開けづらい』などの原因として一番考えられるのが顎関節症です。

〇口を大きく開けたとき、自分の人差し指から薬指までの3本指が縦に入らない。
〇硬いものをかむときあごやこめかみが痛い。
〇口を大きく開け閉めしたときあごの痛みがある。
〇あごを開けるときまっすぐ開かない。左右どちらかにずれる。

こんな症状があったら、顎関節症かもしれません。

 今回は比較的身近な病気の顎関節症について書きますね!

顎関節症の原因

顎関節症は顎関節とそれを取り巻く周りの筋肉などの一連とした動きがうまくいかなくなると発症します。細かく言うと、顎関節には『下あごの骨』と『頭蓋骨』と『その骨の間のクッション(関節円板)』があり、その周りの筋肉やじん帯によってそれらが一連な動き(お口の開け閉め)をするのですが、そのクッション(関節円板)がずれたりするとスムーズに動くことができなくなり、引っかかって音がしたり、引っかかりが強くなると炎症になって痛みが強くなったりします。
 
原因は色々あり、これ!という簡単に直接結びつく原因はありません。昔はかみ合わせが原因であると思われていましたが、かみ合わせだけが原因とも言えなくなってきました。もちろんかみ合わせが原因の可能性も否定はできませんが。

いろいろな原因が重なり合って、発症する可能性が高いです。簡単に言えば、何かしらの原因で、あごの関節に大きな負担が起きて、スムーズな動きができなくなるということです。特に若い女性に発症しやすいことを考えると、やや弱い関節の状態に発症しやすいのかもしれません。その何かしらの原因は下に挙げられます。

◦はぎしりや食いしばりを無意識または寝ているときにしている。
◦事故などのむち打ちなどの外傷
◦大食い選手や早食い選手のように食事でのあごの負担が大きい人
◦ストレス
◦頬杖をつく
◦片食(右や左ばかりで咬む癖)
◦うつぶせ寝、偏り寝(決まって右向きか左向き)
 などなど、たくさんの因子があり、いろんな因子が関わって生じると言われています。

顎関節症の検査方法

〇問診:癖や歯ぎしりの自覚や指摘されたことがあるなど問診で原因を探ります。
〇触診:関節や筋肉を触って、クリックを確かめたり、痛みがあるところを突き止めます。
〇視診:まっすぐお口が開けられるかや、お顔のゆがみ、姿勢などをチェックします。
〇開口量の計測:今の時点で最も大きく開けた時の開口量を測定します。正常40mm
〇レントゲン診査:顎の関節の形態に異常がないかをチェックします。
〇MRI:クッションである関節円板を見ることができます。関節円板のずれがないかチェックします。

顎関節症の治療方法

〇保存治療
まずは保存治療です。かみ合わせの調整のために歯を削ったりせず、原因に考えられることをやめて様子を見るということです。特に急性期には安静にする必要があります。顎に負担がかかる、硬いものやガムなどを控えて頂き、顎をなるべく休ませる必要があります。

〇内服
痛みが強い急性期には鎮痛薬を服用し、まず痛みを和らげます。


〇マウスピース
特に就寝時に歯ぎしりや食いしばりをしている方や、パソコン作業などによる無意識な食いしばりなどは、自分ではなかなかやめることができません。その場合は、マウスピースを歯医者さんで作ってもらい寝るときにつけて眠ります。そのマウスピースのおかげで、歯ぎしりしてもあごに負担がかからないようにします。私も寝ているときに歯ぎしりや食いしばりしている方にはお勧めしております。

〇開閉運動訓練

痛みが強いなどの急性期と思われる時にはお勧めしませんが、そうじゃないときには私はこれもお勧めしています!リハビリやストレッチみたいなものです。あったかいお風呂に入りながらでも、ゆっくり大きく開けたり閉じたりします。これで、痛みが増大したらやめる必要があります。休ませて固まった関節や、ぎこちない動きをゆっくりスムーズに動かすことで、お口を開けたり閉めたりする時の痛みやクリックを減少させます。


〇マッサージ
顎関節周囲の筋肉の血行を良くします。また、固まった筋肉をほぐすことで、顎関節の動きをスムーズにさせます。顎関節症の原因に筋肉痛が原因のときもありますので、顎関節に関わる筋肉の状態をよくします。

〇外科療法:大学病院の口腔外科にて行います。クッションが癒着したり変形している場合で、保存療法では困難な場合のみ行います。

まとめ
顎関節症は比較的に多くの方が、一時的にもかかる可能性が高い病気です。最初はびっくりして、どこの科に行っていいものやら不安に思われる方も多いかと思います。しかし、自然に治ることもある病気です。しかし、原因がとれず長期化する恐れもあるため、不安な時にはかかりつけの歯医者さんに相談されることをおすすめします!

杉澤デンタルクリニック行徳では顎関節症の原因を検査し、それぞれの原因に合った治療法を提案しております。お気軽にご相談ください!

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2017.03.01更新

口内炎

こんにちは!市川市行徳の杉澤デンタルクリニック行徳の渡邊です。

昨夜、下の唇の裏側がふと変な感じがして、舌で気になって触ったら口内炎ができていました(´;ω;`)ウゥゥ

ご飯食べるときも飲み物飲むときも毎回しみて辛いです・・・

そんな私と同じ経験をされた方多いと思います!!!!!!!

では、なぜ口内炎はできるのでしょうか?

◎口内炎ができる理由
口の中は食事したり、呼吸したり、人と話したりするため常に外部と接しており、細菌・ウイルス・ほこりなどが付着・侵入する可能性の高い部分です。
付着・侵入してきた細菌に対して防御する反応が強く、体の抵抗力が落ちていたり傷ができていたりすると過敏に反応し口内炎となって現れます。
ただし、詳しい理由はわかっていません。

 

◎口内炎の種類
アフタ性口内炎、ウイルス性口内炎(ヘルペス性口内炎・カンジダ性口内炎など)、カタル性口内炎、アレルギー性口内炎、ニコチン性口内炎、乳幼児にできるベドナーアフタなど様々な種類の口内炎があります。その中でも一般的にもっとも多くみられる≪アフタ性口内炎≫について説明していきたいと思います。

 

≪アフタ性口内炎≫
 丸くて白く、頬・唇の内側・舌・歯茎などにできる一般的な口内炎です。原因ははっきりわかっていませんが、ストレスや疲れによる免疫力の低下、睡眠不足、栄養不足(ビタミンB₂の欠乏)などが考えられています。

 

◎口内炎の予防
≪口内環境を整える≫
 虫歯や治療途中の歯を放置してしまうと虫歯が歯の中で広がり歯が割れてしまうことがあります。その割れてしまった部分に粘膜が触れると傷になり口内炎になってしまいます。虫歯や治療途中の歯がある場合はしっかりと最後まで治しましょう。そして、食後は歯磨きやうがいをしてできるだけお口の中を清潔に保ちましょう。

≪バランスのとれた食生活≫
 偏った食生活をしてしまうとビタミン不足で口内炎が発生することがあります。アルコール・たばこ・糖分の多いお菓子・刺激の強い食べ物などは控え、ビタミンB₂・B₆・Cを多く含んだものを積極的にとって免疫力を高めましょう。
(ちなみに・・・ビタミンB₂は、レバー、うなぎ、納豆、卵などに多く含まれます!)

≪免疫力をアップさせる≫
 風邪や疲れなどで免疫力が低下していると口内炎になりやすくなります。ストレスや疲れを感じたらゆっくりと休み、不規則な生活を送らないように心掛けましょう。

◎まとめ
 一般的な口内炎は体力を改善し、市販や歯科医院で処方されたうがい薬や軟膏を塗っておけば治ります。しかし、それだけでは治らない口内炎もあります。放置してしまうと悪化したり最悪の場合癌化する可能性もあります。

 すべての口内炎で歯科医院に行く必要はありませんが、長期間治らないときや口全体に広がるほどの口内炎ができたときは、一度歯科医院で相談してみてください。

  杉澤デンタルクリニック行徳では清潔な口腔内環境を長期的に保つために、定期的なメンテナンスを推奨しております。お仕事などでご多忙の方もいらっしゃると思いますが、それぞれに合った無理のないメンテナンス期間を相談していきたいと思っております。お気軽にご相談ください!

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2017.02.21更新

歯周病

こんにちは!市川市行徳の杉澤デンタルクリニック行徳の丹治です。

今回は歯茎が腫れる原因となる「歯周病」について書いていきます!


 日本人の成人の80%以上が歯周病であると言われています。また、身体のすべての疾患の中で世界的に見て最も患者数が多い病気が歯周病なんです。ギネスにも認定されています。


 日本人で一番歯を失う原因も歯周病で、残念ながら先進国の中でも日本は歯周病患者が多い国になってしまっています。その理由として考えられることに、定期検診やメンテナンスの受診率があります。日本では定期的に歯のメンテナンスや検診で受診している割合は16%ぐらいで、アメリカでは約70%、スウェーデンでは80%と大きな差が出ています。


 歯周病を予防するためには定期検診やメンテナンスが必要不可欠です!


◎歯周病の原因


 歯周病の大きな原因はデンタルプラーク(食べかすなどを利用して作り上げた細菌が集まったお家のようなもの)です。

 プラーク1mg中には細菌が10億いると言われています。

 そのプラークが歯についたままの状態になると、だいたい2日間で唾液中のカルシウムやリンと結合し、皆さんよくご存知の歯石という硬いものへと変化します。歯石そのものは固くなってしまい細菌の棲み処ではないですが、歯の表面に比べるとザラザラでまたプラークが付きやすくなってしまいます。その結果、歯石がどんどん大きくなり細菌の棲み処も大きくなります。

 その歯石にも二つの種類が存在します。縁上歯石と縁下歯石です。

〇縁上歯石は目に見える歯石で、歯肉の縁より上に存在します。つまり、目に見える歯肉から出ている部分の歯に沈着した歯石です。その歯石は歯と似た色を示し、その量が多くなると歯と歯茎の間を塞ぎます。これにより、歯茎の中の歯周ポケットの中は酸素が薄くなり、酸素を嫌う嫌気性菌が歯周ポケットで増えていきます。歯周病原因菌は嫌気性菌です。歯周ポケットの中で感染が生じ、歯周組織は破壊されていきます。

〇歯周ポケットが感染により破壊され深くなると、そのスペースにも歯石が沈着します。それが縁下歯石です。血液成分を含み暗褐色色を示しますが、ポケットの中なので目には見えません。縁上歯石よりも硬く強固に歯の根にくっつき取るのも容易ではありません。しかし、この縁下歯石には多くの歯周病原因菌が付着している為、この縁下歯石を取り除く必要があります。


◎歯周病の進行


1 歯と歯茎の間にプラークが残ると、まず歯茎に炎症を起こします。→歯肉炎

2 それを放置しているとプラークが歯石に変化します。歯石が溜まるとさらにプラークが付き易くなります。多量のプラークの中にいる細菌によって、歯茎の炎症が進行し、歯茎と歯の間にある歯肉の溝が深くなり歯周ポケットとなります。→歯周炎の始まり

3 歯周ポケットの中に歯石ができ、プラークがたまり、そのまま放置しておくと歯周病原菌による炎症によって歯のまわりの組織の崩壊が起こります。→歯周炎の進行


4 さらに放置しておくと歯を支えている周りの骨が大きく溶けて、支えがなくなった歯はぐらつき始め、抜けてしまいます。


 このほかに全身疾患やストレス、ホルモン、服用している薬、喫煙、元々の嚙み合わせ、被せ物の適合が悪いなどが影響して歯周病の進行がより進行してしまう様々な原因があります。
※女性ホルモンが好きな歯周病を悪化させる細菌がいます。だから、女性ホルモンが多い思春期や妊娠期に歯周病が進行しやすいので注意が必要です。


◎歯周病の検査
・レントゲン診査
 目には見えない歯の内部や骨の状態を調べる為にレントゲン写真を撮ります。
・歯周ポケット診査
 歯と歯茎の間にある歯周ポケットと呼ばれる溝の深さを測定していきます。2~3㎜は健康な歯肉といえますが4㎜を超えてしまうと健康な歯肉とは言えなくなってしまいます。ポケットは深ければ深いほど歯周病が進行している可能性が高いことになります。
・細菌検査
 細菌には悪い細菌と常在菌がいるため、歯周病を悪化させる悪い細菌がいないか検査することがあります。

・虫歯の検査

 虫歯あるとそこにプラークが停滞し、歯周病になりやすくなってしまいます。歯周病の治療における初期治療には虫歯の治療も含まれます。虫歯のないツルツルした歯の表面はプラークが溜まりにくく、また付着したプラークもブラシで取れやすくなります。

・歯の動揺度

 歯のグラつきを検査します。歯周病により歯を支える骨が破壊されれればされるほど歯は支えを失いぐらつきます。

・プラークの付着状況

 プラークを染め出し検査します。プラークコントロールレコード(PCR)を検査します。ご自身で磨いた歯にプラークがどれだけ残っているのかをチェックし、割合が大きいならば、歯ブラシや歯間ブラシなどを用いて磨く残しをなるべく減らす歯ブラシ方法を習得します。


◎歯周病の治療法
 徹底的に、原因であるプラークと歯石の除去を行います。その除去の一番の主役は患者さん一人一人です!なぜなら一番磨く人が患者さんご本人だからです。しかし、自分ではとれない歯石や深いポケットの中などは歯科医院で専門家にとってもらう必要があります。このように、患者さんと歯科医院との協力があってこそ歯周病の治療と予防が成り立つのです。

 まずは、初期治療を行い、ついてしまった歯石やプラークを徹底的に取り除きます。それと平行して、ご自身でのブラッシングをPCRなどを参考にして、磨き残しを減らすようにします。

 また、磨き残しができてしまうような環境(詰め物が不適合、歯と歯の間に物が詰まりやすいなど)があるならば、そこを改善します。


◎歯周組織の再生療法
 全体的(水平的)に失ってしまった周りの骨は、元に戻れません。部分的(垂直的に)に失った部分は再生療法で歯の周りの骨の再生ができる場合があります。色々な方法があり、歯を支える骨がどのように溶けたかその状態での適応が異なります。その条件は、先ほどの検査で調べて適応になるかならないかの判断になるため、かかりつけの歯医者さんに相談してみてください。


◎まとめ
 歯周病によって歯を失ってしまうことが最も多いです。言い換えれば歯周病を予防できれば長く自分の歯で美味しくごはんが食べられる可能性が高い!ということです。歯周病は虫歯と違って症状がわかりにくく、気づいたら進行していたなんてことが多い病気です。

 ずっとおいしく食べられるように、定期的に検診やメンテナンスをして自分の歯を歯周病から守りましょう!

 杉澤デンタルクリニック行徳では歯周病の予防や治療に力を入れております。お気軽にご相談ください!

杉澤デンタルクリニック行徳
千葉県市川市行徳駅前2-17-2 T.NKビル2F
047-317-4908

2017.02.19更新

歯茎の腫れ(根の病気)

こんにちは!市川市行徳の杉澤デンタルクリニック行徳の石丸です。

寝て起きただけなのに歯が急に痛みだしたことはありませんか?
舌で触ってみて変な感じがするから、鏡で見てみたら少し腫れている気がする…。
腫れてきてなんか重く痛い気がする…。
そんな経験をされた方もいらっしゃると思います。

◎歯が原因の歯茎の腫れには大きく二つあります。
①歯の周りに原因があって、歯茎が腫れる歯周病(歯槽膿漏)です。
②歯の中に原因があって歯茎が腫れる根の病気です。
恥ずかしながら私自身も当院がオープンしたばかりの昨年末にいきなり歯の痛みに襲われて、根の病気が原因だったので、今回は原因②の歯の根っこの治療についてお話したいと思います。

◎根の病気の原因
根の病気の原因は簡単にいうと細菌です。
通常、歯の中には細菌はいません。神経のある部屋には血管もあり、細菌をやっつける免疫システムがあるからです。しかし、以前虫歯がひどく神経をとってしまうと、歯の中には細菌をやっつけてくれるシステムもなくなってしまうのです。
 神経を取る治療で残念ながら細菌が多く残ってしまったりすると、根の中で細菌が繁殖していきます。さらに増えた細菌は根の先端の穴(もともと神経や血管が根の中に入ってくる穴)から出てさらに増殖しようとします。根の中にはない免疫システムですが、根の周りには顎の骨や神経血管が存在しますので、根から出てきた細菌とからだの免疫が根の先端で戦うことになります。そうして、根の先端の組織が荒れてきて、膿ができてしまうのです。

 

 歯の神経にまで進行している虫歯のことを“C3”と呼びます。
虫歯には5段階あるのですが、C3は5段階中の4段階目の虫歯になります。
(※C3とは歯のエナメル質、象牙質と呼ばれるところのさらに奥の歯の神経などがある「歯髄」と呼ばれるところにまで虫歯が進行してしまった状態のことを言います。)
C3まで進行した虫歯は歯の根っこの治療(歯科では根管治療と言います)が必要になります。

〇根管(こんかん)治療(ちりょう)を必要とするときはどういうとき?
1) 虫歯が進行して歯髄と呼ばれる歯の神経までいっちゃったとき
2) 歯をぶつけて歯の神経が死んでしまって腐って歯の根っこの先に細菌がたまって噛んだ時に痛むとき
3) 目にはみえないが、歯の根っこの先に膿が溜まっていて、疲労などで体の抵抗力が下がった時に歯茎が腫れて痛みがでているとき
4) 歯の神経が死んで時間が経つと根の先に歯根嚢胞(しこんのうほう)という大きい膿の袋ができているとき
5) 歯の根っこの先に膿が溜まって歯茎に白いできものができているとき

〇根管治療の方法は…?
細菌によって汚れた根っこの中を針のようなものや根の中をお掃除する器具でこすり落とします。根っこの治療をするとき唾液などが入ると細菌がなくなりにくいので、当院ではゴムシートで守りながら治療を行います。
※ 唾液1mlの中に細菌が1~10億いると言われています ( ゚Д゚)

根っこの中の汚れは一度じゃ落としきれないので、何度か消毒を繰り返しながら根っこの形も整えていきます。そして根っこの中が綺麗になったら最終的なお薬を根っこの中に厳密に詰めて、細菌が今後繁殖するスペースをなくします。詰めたものがきちんと入っているかレントゲンを撮って確認したら根っこの治療は終了となります。

 

〇根管治療中注意する点
① 治療間隔をあけすぎると中にいる細菌が増えてしまい、根のまわりの骨が溶けてしまって抜歯をしなくてはならない場合もあるので、治療間隔はあまり開けないようにお願いしています。(目安は1週間ほど。)
② 根っこの治療を行うときは麻酔を使います。歯の中に神経はありませんが、根の先の神経が感知して痛くなる可能性があるからです。麻酔が切れていない状態でお食事されるとやけどの原因になる可能性があるので、麻酔がきれてからお食事していただくようお願いしています。

◎まとめ
 根管治療は虫歯の治療の中で通院回数が比較的長くかかってしまうことが多いです。神経を取らなきゃいけなくなるような大きい虫歯を作らないためにも歯の健康を守っておいしいお食事をされるためにも、定期的に歯医者さんでメンテナンスをされることをオススメしています。
また、歯茎が腫れる原因が根の病気ではなく、歯周病が原因の時もあります。歯茎が腫れたと思ったら、かかりつけの歯医者さんに早めに相談してください!

 杉澤デンタルクリニック行徳では歯周病だけでなく、根の治療も積極的に行っております。お気軽にご相談ください!

杉澤デンタルクリニック行徳
千葉県市川市行徳駅前2-17-2 T.NKビル2F
047-317-4908

2017.02.08更新

親知らず

 

こんにちは。市川市行徳の杉澤デンタルクリニック行徳の杉澤です。

 

 親知らずの痛みは辛いですよね。急に前触れもなく突然襲ってくる親知らずの痛み。僕はちょうど二十歳で経験したのを強く覚えています。ズキズキ痛く、食事もままならない。虫歯の痛みと違ってすぐにはよくなりません。そういった経験をされた人も多いと思います。


 では、なぜ親知らずが痛くなるのでしょう? 

◎親知らずとは


 親知らずは一番前の歯から数えて8番目に存在する歯で、歯科では親知らずのことを8番とか第三大臼歯や智歯といったりします。

 個人差はありますが、だいたい18歳ぐらいから生えてくることが多く、親元を離れて出てくるから親知らずとも言われています。

◎親知らずの痛みの原因


 まず、親知らずの生える方向が痛む原因の1つになります。
そもそも。一番奥にあって、見えづらく磨くのが難しいのも大きな原因ですが、それを助長させるのが生え方です。前側に傾いて生えて来た時、手前の7番目の歯とぶつかって生えてくることができず、そこのぶつかったところに汚れがたまりやすくなってしまいます。その汚れが取れずに停滞することで、周りの歯茎に炎症を引き起こし親知らずの周りの歯茎が腫れて痛くなってきます。また、その汚れが原因で歯茎だけでなく手前の歯を巻き込んで虫歯になってしまい強い痛みが襲ってきてしまいます。傾いて生えてしまうことで、親知らずは生え切らず、汚れが溜まる部分は目には見えない歯茎の中に存在するため、ご自身でのブラッシングでは汚れを除去するのに限界がある場合があります。
 逆にまっすぐ手前の歯と平行に生えて来た時は汚れがたまるスペースが小さくなり、また汚れが溜まる部分が歯茎の中ではないため、問題が起こりにくくなります。

◎親知らずの検査


 レントゲンで撮影することによって、親知らずの生えている方向がわかります。歯茎に覆われて、生えていないように見える場合があるので、もし親知らずが痛まない場合でも、親知らずの手前の歯の歯周ポケットのチェックを行い、今後問題が起こるリスクも検査してもらうとよいでしょう。

 また、下の親知らずを抜歯するときに大事になってくるのが、下あごの骨の中にある太い神経や血管が走行している下顎管と親知らずの位置関係です。近ければ近いほど、抜歯時に神経への物理的な圧迫などが生じ、知覚麻痺がおこるリスクがあります。通常のレントゲンでは2次元での検査になるため、上下左右の距離はわかるものの、前後的な位置関係はわかりません。そこで、CT撮影を行い、親知らずと下顎管との位置関係を3次元的に検査することもあります。

 

◎親知らずの治療法

 残すメリットと抜くメリットを考えてから治療します。生えているからといって、きれいに生えて問題を起こさなさそうであれば僕は抜歯しないで保存することをお勧めしています。

◎親知らずを抜歯する場合。


 手前に傾いて居た場合、残すことによって手前の歯とぶつかったところに汚れがたまってしまいます。手前の歯の奥の部分から虫歯が進行してしまい、手前の歯までも抜かなきゃいけなくなる危険が及んだりするようなら抜歯したほうがいいでしょう。親知らずが虫歯になるならまだいいとして、手前の歯までも抜かなきゃならなくなるのはどうしても防がなくてはなりません。
 抜歯においては、状況にもよりますが通常クリニックで抜歯することが多いでしょう。下の親知らずの根っこの先端が下あごの中を走る神経と接触している状態では、抜歯時に神経の損傷がおこる可能性があるため、大学病院の口腔外科に紹介してもらい抜いてもらう事もあるかもしれません。(全身麻酔ではありませんし、通常入院はしません)
 通院期間は抜歯の次の日に消毒をして、1週間後に縫った糸をとって、様子を見ることになります。特に下の親知らずは腫れたりすることが多いので、抜く日を慎重に決めたほうがいいでしょう。大事なお仕事やプライベートでの行事の周囲2週間ぐらいは避けたほうがいいかもしれません。費用は保険の範囲内で治療できますので通常は数千円のご負担になることが多いと思います。

 

◎親知らずを残した場合 

 親知らずを残した場合のメリットとしては、もし他の奥歯を抜かなければいけなくなった場合には、残した親知らずを移植して、その歯の代役に出来る可能性もあります。
 例えば親知らずの2つ手前の歯の虫歯がひどく抜歯せざる得ないとき、抜いた6番目の部分に親知らずを抜いて、移植して使える場合があります。絶対できるとは限りませんので、かかりつけの歯医者さんと相談してみる必要があります。


 しかし、やはり磨きにくいのが親知らずです。磨き残してしまい、手前の歯を巻き込んで虫歯になったり、歯周病になったりしないようしなければなりません。親知らずがなければ、磨かなくてもベロやほっぺの動きで自然に取れるような汚れも残ってしまうこともあるからです。
 

ちなみに・・・
歯の中で一番寿命が短いのが親知らずの手前の歯なんです。負担も大きく磨きにくいのが原因と考えられています。

◎まとめ


 少しでも親知らずの問題が大きくなる前に定期的にクリーニングしてもらうことが重要です。リスクが大きいなら早く抜くかどうかを、かかりつけの歯医者さんで相談しましょう。
 杉澤デンタルクリニック行徳では、親知らずと下あごの中を走る神経の位置関係を3次元的に検査できる歯科用CTを完備しております。また、親知らずの抜歯の必要性を検査し、抜歯が必要か否か相談させて頂いておりますので、お気軽にご相談ください!

杉澤デンタルクリニック行徳
千葉県市川市行徳駅前2-17-2 T.NKビル2F
047-317-4908

2016.12.16更新

よろしくお願いいたします。

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